タイとカンボジアを舞台に開催中のアジアクロスカントリーラリーは8月12日(月)、タイのサケオから国境を越えカンボジアへと移動。アンコールワットの遺跡で知られるシェムリアップまでの272kmを走行した。
カンボジア国内では172kmのSS3が行われたが、村の中を通過する際に設定されたリミットスピードをチェックするGPSに問題が起こり、スピードオーバーで通過したと思われる一部選手の速度計測に失敗。そのため主催者はSS終了後に、SS3のタイムを無効としキャンセルとすることを決めた。
陸路カンボジアへ。タイのサケオを出発したコンペティーターはコンボイを組んで国境に向かった。国境には立派な建物のパスポートコントロールがあり、出国審査を受けた選手のパスポートにスタンプが捺印される。そして、ニュートラルゾーンを通過後カンボジアに入国。事前に主催者がきちんと手配をしているため、国境越えは意外にもスムーズだ。
カンボジアに入った選手たちはそのままSSに向かい172kmのSS3を走行。雨が少なく道は大部分がドライで、コースは直線が多く路面も比較的フラットだったため、予想よりも速いタイムが刻まれた。しかし、そのタイムは前述の理由で無効となり、結果的にレグ3は移動のための1日となってしまった。
レグ3のフィニッシュ地点は、カンボジア最大の観光名所であるアンコール遺跡群。主催者はアンコール・トムの中心であるバイヨンや、アンコール・ワットといった遺跡をラリールートに組み込み、参加者やメディアが観光や撮影を行えるように余裕を持ったタイム設定を行った。そのため選手たちはSSをフィニッシュ後、遺跡群でじっくりと記念撮影。ラリーマシンとアンコール遺跡という、コントラスト豊かなシーンが記録に収められた。
(Keisuke Koga)