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体を自然に冷やしてくれる“クール食材”とは

2014年08月14日 00:01  オズモール

オズモール

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連日の猛暑で食欲がわかず、冷たいものばかり摂っている…そんな人は夏バテに要注意!  「猛暑日や熱帯夜が続いたり、室内外で温度差が開いたりと、日本の夏は体温調節するだけで体力を消耗してしまいます。夏バテは誰にでも起こり得ますが、体が冷えやすい人や胃腸が弱い人は特に注意が必要です」 そう話すのは、夏バテの対処法に詳しい医師の福田千晶さん。夏バテに効く食材を日々の食事に積極的に取り入れ、夏バテに強い体づくりをすることが大切なのだそう。 「夏バテを乗り切るための食材といえば、ビタミンを多く含むスタミナ食材のうなぎや豚肉などが定番ですが、体にこもった熱をクールダウンさせたいときには、体のほてりを取ってくれる“クール食材”を摂りましょう。食材には、体を冷ます“涼性・寒性”のものと、体を温める“温性・熱性”のもの、そのどちらでもない“平性”のものがあります。クール食材は涼性・寒性にあたるもので、食べることで体の熱を冷ましたり、体によくないものを解毒・排出するのを促してくれるなど、暑さで疲れた体にぴったりです」(同) ●涼性・寒性の食材 (1)夏場に収穫されるもの ナス、ゴーヤ、キュウリ、トマト、セロリなどの夏野菜。 (2)暑い国で栽培・収穫されるもの スイカ、メロン、バナナ、キウイなどの南国フルーツ。 (3)色が白っぽいもの(精製したものを含む) ダイコン、レンコン、白米、精製塩、ハクサイ、豆腐など。 (4)その他 ワカメ、のり、昆布、シジミ、アサリ、そば、緑茶など。 「ほてりとは反対に、クーラー冷えや寝冷えが気になるときは、温性・熱性の食材を摂りましょう。カボチャ、ショウガ、ネギなどの冬野菜のほか、玄米やライ麦、黒砂糖など精製されていないものがこのグループに含まれます。また、夏バテによる胃弱や食欲不振には、消化をよくするネバネバ食材が効果的です。納豆、ヤマイモ、オクラなどに含まれるムチンと呼ばれるネバネバ成分が、胃腸の粘膜を守ってくれます。ムチンには、血中コレステロール値を下げたり、肝臓や腎臓の機能を助ける働きもあります」(同) 簡単な食事ですませてしまいがちなこの季節。食材の性質を知り、バランスのよい食事を心がけることが夏バテへの必勝法! 内側から強い体をつくり、夏を元気に乗り切ろう。 福田千晶(ふくだ ちあき)医学博士・健康アドバイザー。血めぐり研究会主任研究員。1988年に慶應義塾大学医学部を卒業。医師として東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学科勤務を経て、健康アドバイザーとして執筆、講演、テレビ・ラジオ番組へ出演するなど、幅広く活動している。2007年より、アルシェクリニック(大宮)にて外来診療も担当。著書に、『病気にならない体を温める習慣』(中経出版)や、『夏に負けない身体をつくる ホントはコワイ夏バテ51の対策』(日東書院)、『ホントはコワイ冷え性66の対策』(日東書院)などがある。 【オズモール】