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NASCAR:死亡事故のトニー・スチュワートへの調査は長期化か

2014年08月13日 14:40  AUTOSPORT web

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参戦したスプリントカーレースで死亡事故を起こしてしまったトニー・スチュワート
9日、アメリカ・ニューヨーク州のカナンデーグア・モータースポーツパークで開催されていたスプリントカー・レースで、NASCARスプリントカップに参戦する三度のチャンピオン、スチュワート-ハース・レーシングのチーム代表兼ドライバーのトニー・スチュワートが別のドライバーをはね死亡した事故について、調査当局はスチュワートが故意にはねたのではないかという証拠は見つかっていないとしながらも、調査が続行しているという。

 この事故は、スプリントカーレースに出場していたスチュワートと争っていたケビン・ウォードJrの車両がクラッシュし、ウォードJrがコース上を歩行しながらスチュワートに抗議の意志を示していたが、スチュワートの車両の右リヤタイヤに接触。ウォードJrが死亡したもの。

 これについて調査官は、ウォードJrがトラック上に投げ出される前に短い間引きずられ、ヘルメットを被っていたにもかかわらず、頭部への広範囲に及ぶ鈍い外傷が死因だとした。また、警察は観戦していたファンによって撮影された新たなビデオを受け取り調査。レースは夜間に行われていたが、ウォードJrは黒いヘルメットとレーシングスーツを着用しており、照明と可視性が事故に繋がったのではないかと伝えられている。

 事故についてオンタリオ郡のフィリップ・プロベッロ保安官は、調査が数ヶ月続くことを示唆しつつも、初期の調査ではこの接触が故意ではないアクシデントであると示唆し続けると語っている。

「これは開かれた調査だ。ただ、調査が終わったか、結論が出されたかというとそうではないと言わなければならない。まだ広く情報を集め続けているところだ」と保安官は語る。

「我々は刑事告発をするかどうかについて尋ねられ続けているが、誰に対しても刑事告発はされていないし、犯罪行為として考えられる事実もない」

 一方で、事故時の音を聞くと、スチュワートがウォードJrと接触する前に、スチュワートがアクセルを開いているように聞こえるとする説があるが、保安官はスチュワートがライバルに対し警告するためにアクセルを開けたのではないかということ、そして不意にマシンのリヤのコントロールを失ったとする推測を示した。

「この話題について言及はしない。が、音については我々が明確に確証に近づくための情報の一部だ」

 スチュワートは今週参加予定だったインディアナでのスプリントカーレースへの参加を取り止めている。