2014年08月12日 17:11 弁護士ドットコム
マンガやグッズの中古ショップ「まんだらけ」の万引き問題で、同社は「商品が戻ってこなければ、犯人の顔写真を公開する」という当初の方針を貫く姿勢を見せている。まんだらけの広報担当者は12日午後、弁護士ドットコムの取材に対して、盗まれた商品が同日中に返却されなければ、13日午前0時に「万引き犯」とされる人物の顔写真をホームページで公開する予定だと明らかにした。
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まんだらけは8月5日、ホームページに「鉄人28号ゼンマイ歩行を盗んだ犯人へ」と題したメッセージを掲載。「1週間(8月12日)以内に返しに来ない場合は顔写真のモザイクを外して公開します」という警告文とともに、顔の部分にモザイクをかけた人物の写真を公開した。防犯カメラに映った「万引き犯」の画像だとされる。
同社広報によると、万引き事件が起きたのは、8月4日午後5時ごろ。まんだらけ中野店の4階にある店舗「変や」で、25万円で売られていた「鉄人28号」の人形が盗まれたという。同社はその日のうちに警察に被害届を提出し、翌5日にホームページで、モザイクのかかった顔写真を公開した。
まんだらけの古川益蔵社長が報道各社に送った声明文によると、「犯人画像に関しましては、警告画像にあるものだけではなく、犯行に及ぶ動画も確保しております」という。また、「期日までに返還無き場合は画像公開、犯人の特定という処置を行う予定です」としていた。
まんだらけ中野店の営業時間は午後8時までだが、ビルに残っているスタッフが期限ギリギリまで、商品の返還に対応する予定だという。しかし12日午後4時45分時点で、商品はまだ返還されておらず、タイムリミットである13日午後0時まであとわずかという状況だ。
もし「期限切れ」で、実際にモザイクの外れた顔写真が公開されることになれば、名誉毀損などの法的問題が生じる可能性も指摘されている。しかし、まんだらけの広報担当者は「法的リスクを承知のうえで公開する」と答えている。
(弁護士ドットコムニュース)