トップへ

レッドブル、ニューエイ役割変更後もテクニカルディレクターは置かず

2014年08月12日 11:40  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

2014年イギリスGP エイドリアン・ニューエイ(レッドブル)
レッドブル・レーシングのチームプリンシパル、クリスチャン・ホーナーが、チーフテクニカルオフィサーであるエイドリアン・ニューエイの役割が来年からはアドバイザー的なものに変更されるが、新たにテクニカルディレクターを任命するつもりはないと語った。

 F1からの引退やレッドブルからの離脱のうわさが長くささやかれていたニューエイだが、今年6月、レッドブルはニューエイと新たな複数年契約を結んだことを発表、それにより彼はF1の実際的な業務から身を引き、今後数シーズンにわたりF1マシン開発におけるアドバイザー的役割を担うとともに、新しいプロジェクトに取り組むことになった。

 ニューエイの役職は今後もチーフテクニカルオフィサーとなり、現在の各部署の責任者が彼の下で作業に取り組むことになり、日常業務を行うテクニカルディレクターは必要ないと、ホーナーは述べている。


「テクニカルディレクターは指名しない。必要ないからだ」とホーナー。
「エイドリアンは今後も方向性決定に深く関わる。ただしエイドリアンの下で働くスタッフがステップアップし、責任を増す機会にはなる」

「我々には、(チーフデザイナーの)ロブ・マーシャル、(ヘッド・オブ・エアロダイナミクスの)ダン・ファローズ、(チーフエンジニアの)ポール・モナハンからなる、非常に強力なテクニカルグループがあるのだ」

 ニューエイの役割が弱まることへの準備は十分整えていると、ホーナーは述べた。

「エイドリアンは以前からいつか身を引く時が来るとはっきり述べていた。今、その時が来たということだ。我々はそれに対応するために組織を整えたし、彼は今後も関わってくれる。全員にとって最善の状況だ」

「エイドリアンは完全にいなくなるわけではない。時間の何パーセントかは今後もF1に向けられる。素晴らしい状況だと思う」
「一方でエイドリアンの下で働いている組織が底力を見せる、大きなチャンスでもある」