レッドブル・レーシングのダニエル・リカルドが、レッドブルの若手育成プログラムのメンバーであるカルロス・サインツJrに関し、下位チームからF1デビューを果たすことにはメリットがあると語った。サインツJrのケータハム入りに関して交渉が行われたことは明らかになっている。
ケータハムが新オーナーの手に渡った後、レッドブルは、元WRCチャンピオンを父に持つ、スペイン出身19歳のサインツJrを今季中にケータハムにテストドライバーあるいはレースドライバーとして加入させることを検討、交渉していると報じられた。しかしその後、レッドブルのモータースポーツアドバイザー、ヘルムート・マルコは、サインツJrには現在参戦するフォーミュラ・ルノー3.5シリーズでのタイトル獲得に集中させたいと語った。
サインツJrは11戦終了時点でランキングトップに位置している。
レッドブルは、2011年シーズン途中にリカルドをHRTでデビューさせた後、2012年にトロロッソに昇格させ、今年レッドブルのドライバーに起用した。リカルド自身はまず小規模チームで経験を積んだことは自分にとってプラスになったと語っている。
「いろいろな意味で役に立つと思う」とリカルド。
「僕の場合、F1にデビューしてその緊張感に慣れるのに役立った。それほど注目を浴びなかったから、比較的楽な気持ちでF1の世界に入っていけた」
「それに、自分が与えられたものへの感謝の気持ちをより強く感じることができる」
「トロロッソと契約した時、自分は世界一幸せな人間だと思った。これからはポイント争いができると分かっていたからだ」
「そういった気持ちによって人は懸命に努力する」
「レッドブルと契約した時には、さらにいい状況を与えられたため、感謝の気持ちはより一層強かった。下位チームから上がってくるドライバーは皆そうだと思う」
「ジュール(・ビアンキ)はマルシャで素晴らしい仕事をしている。(サインツJrに関しても)同様の話がある」
「僕の場合、何のデメリットもなかった。ドライバーはできるだけ早く一番いいチームに行きたいと思うものだけど、僕の場合は正しい形で学習するための助けになった」
サインツJrは先月、ケータハムとの契約に関して次のようにコメントしている。
「F1ドライバーになるのが僕の夢だから、もちろんどんなチャンスも、つまりケータハムであっても他のどこであっても、訪れたチャンスは両手でつかむ」とサインツJr。
「F1はあらゆる面で他のカテゴリーとは全く違うと皆が言う。だから経験を積むのはいいことだと思う。ミーティングやドライビングに関していろいろ学ぶことができるからね」
「どういう状況であろうと、F1でレースができるのであれば、F1の経験を積むことになり、それは必ず役に立つ」