アメリカ出身の若手ドライバー、アレクサンダー・ロッシが、2016年からF1に参戦するアメリカの新チームと交渉の場を持ったことを明らかにした。
NASCARに参戦するスチュワート-ハース・レーシングの共同オーナーであるジーン・ハースはF1参戦の申請が認められ、2016年からF1にデビューを果たす予定となっている。
ハースは、ドライバーラインナップは理想では経験あるF1ドライバーとアメリカ人ドライバーの組み合わせであるが、アメリカ人ドライバーを走らせることを必要以上に重視するつもりはないと語っている。
ロッシはアメリカ出身22歳のドライバーで、2012年にケータハムF1チームのテストドライバーに就任、2013年からはリザーブドライバーを務めると共にケータハムのGP2チームでレースを戦っていた。
しかしケータハムF1チームが新オーナーの手に渡った後、彼はF1、GP2の両チームから離脱。ハンガリーGP直前にマルシャと2014年のリザーブドライバー契約を結んだ。
ハースのチームがロッシ起用を検討するのではないかという推測は早い段階から生じていたが、ロッシ自身が英Crash.netのインタビューにおいて、同チームとすでに交渉の場を持ったことを認めた。
「ハース(のF1参戦)に関しては僕もとても興奮している」とロッシ。
「F1に参戦しアメリカの人々とF1の距離を縮めようという情熱と決意は尊敬に値する。僕個人は(アメリカの人々から)素晴らしいサポートを受けている。彼らは応援できるスポーツ選手を欲しがっているんだ。だからF1に(アメリカの)チーム、特にジーンのように成功した有名な人物によるチームが参戦するのは素晴らしいことだ」
「僕らはすでにハースと話をした。最終的なステップはアメリカのファンが応援できるような自国のドライバーがF1に参戦することだ。僕にチャンスが訪れ、タイミングが適切であれば、僕の方は準備が整っているし、彼らのためにいい仕事ができると思う」
一方でロッシは、現在最優先すべきなのはマルシャにおけるレースシートを獲得することだと語っている。
来年マルシャのレースシートを獲得することを目指しているかと聞かれた彼は次のように答えた。
「僕にとって最終的な目標はF1でレギュラードライバーになることだ。それは昔からはっきりしている。フルタイムで(F1で)レースをすることを目指して努力している」