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日本を代表するレーシングガレージ、トムスが40周年迎え盛大にパーティ開催

2014年08月10日 15:20  AUTOSPORT web

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トムス40周年記念パーティでは、舘会長、大岩社長をはじめ初期のドライバーを務めた中嶋悟等、多くの関係者が集まり40年を祝った。
8月9日、スーパーGT第5戦の予選が行われた夜に、レーシングチームとしてはもちろん、カーチューニング、エンジンチューニング等で日本を代表するレーシングガレージのひとつであるトムスの創立40周年記念パーティが開催された。チームゆかりのドライバーや関係者ら約400人が集い、舘信秀会長・大岩湛矣社長とともに40年間の歴史を振り返った。

 トムスの設立は今からちょうど40年前、1974年2月のこと。前年に勃発した第一次オイルショックの余波を受けて自動車業界・レース業界は沈滞気味だったが、TMSCのワークスドライバーだった舘とトヨタカローラ系ディーラーでスポーツコーナーを担当していた大岩が「チューニングパーツを売りながらレースでも勝てる会社を作ろう」と決意し共同で立ち上げた。トムス(TOM'S)の社名が舘(Tachi)と大岩(Oiwa)の頭文字からきていることはファンにはよく知られた話だ。

 パーティ当日はGTの予選と同様、迫り来る台風11号の影響必至と思われたが、幸いにも直撃は免れ、時折雨がパラつくものの終演まで順調にステージは進行した。会場はトムスデザインセンターと併設のガーデンスペース&レストランの「ミュゼオ御殿場」。受付を通ると2013年のスーパーフォーミュラSF13と数々のトロフィーが飾られ、ホール内には歴代トムスドライバーたちの顔写真が配されたバナーが数十枚にわたってディスプレイ。舘やミハエル・クルム、ペドロ・デ・ラ・ロサなどの実物ヘルメット、トムスの歴史を一発で体現するミニカーコレクションなども展示され、来場者の目を楽しませた。

 また、トムスの成功を彩った18RGや1AZといったレーシングエンジンも展示されており、なんとそこには近日発表が噂される新型FIA-F4用エンジンの姿もあり、ひときわ高い注目を集めていた。また、施設内の回廊部分はチームの歴史年表と様変わりし、発足から現在までの栄光史が一目瞭然となっていた。

 パーティ開始のあいさつに立った舘は「ハタチの子が還暦になるぐらいの年月を歩んできました。男は三十にして立つ。四十にして惑わずですから、今後も惑わず迷わず、勝ち続けます!」と宣言。その後は生バンドの演奏ステージあり即席トークショーあり、トムスオリジナル・コンプリートチューニングカーの「スーパーチャージド・86」が当たっちゃう(!)大抽選会ありと、終始にぎやかなイベントとなった。

 会場ではチームの40年間の歴史と全リザルトを豪華な装丁でまとめた『トムスの軌跡』という記念写真集も発表され、来場者へと配られた。数量限定とのことだが、240ページにもなるこの豪華な一冊は多くのトムスファンからも市販の要望が高いと思われ、トムス・オンラインショップ(http://shop-tomsracing.com)およびオートスポーツWebショップ(http://as-web-shop.jp)で8月下旬にも発売開始となる模様だ。

 最後は数十発の特大花火が打ち上げられ、パーティはフィナーレに。「10年後の50周年はふたりとも年が年なので、どうなるか分かりませんが、これからもトヨタ自動車さんにピッタリくっついて(笑)、頑張ります!」と舘。翌日のGT決勝レースとともに、これからもトムスが活躍し続けることを誓っていた。

(Racingon / オートスポーツweb)