スーパーGT第5戦は10日、富士スピードウェイで決勝日を迎え、ヘビーウエットの中30分間のフリー走行が行われた。トップタイムをマークしたのはウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GTで、ミシュラン装着勢がトップ3を占めた。
台風11号の影響で、朝から雨模様となったスーパーGT第5戦富士の決勝日。時折急に雨が強くなったり、弱まったりと雨量が変わりやすい状況となり、直前に行われたチャレンジカップ・ジャパン(CCJ)の走行も、オンタイムでスタートしたものの途中雨が強くなり赤旗終了となっていた。
午前9時からスタートしたスーパーGTのフリー走行も、コースオープンとともに決勝に向けたロングランを行うべく各車が一斉にコースイン。しかし、開始から3分というところでかなり雨が強くなり、赤旗が提示されてしまった。
ただ、直後に雨は小降りとなり、9時9分に走行再開。再び各車がコースインしていったが、路面は変わらずヘビーウエット。時折コースアウトする車両もあったが、少しずつ水量も減り、1分47秒台という走り出しから、1分42秒程度までタイムが上がっていく。
こうなると、注目はタイヤメーカーの違いによるウエットタイヤのパフォーマンスだ。終盤に向け、大きくタイムを上げてきたのはミシュラン勢。MOTUL AUTECH GT-R、S Road MOLA GT-Rといったミシュラン装着のGT-R勢が1分42秒台に入れると、残り10分を切った頃にはフレデリック・マコウィッキ駆るウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GTがタイムアップ。1分41秒台に突入する。
残り5分少々となったところで、コース上は再び雨の量が増え始め、そのままタイム更新はないままチェッカー。ウイダーがトップタイム、MOTULが2番手、S Roadが3番手と、ミシュラン勢がトップ3を独占。ポールシッターのKEIHIN NSX CONCEPT-GTが4番手、RAYBRIG NSX CONCEPT-GTが5番手となった。
GT300クラスも、ミシュランを装着しているポールシッターのSUBARU BRZ R&D SPORTがトップタイムをマーク。ただ、BRZは終了間際、水量が多くなったところで13コーナー立ち上がりでスピン。クラッシュがなかったのは幸いだった。2番手はリヤエンジンのPUMA KRH PORSCHEとなり、3番手には前日の予選で苦しんだGAINER DIXCEL SLSがつけた。ポルシェ勢では、国立音ノ木坂学院NACポルシェwith DRも4番手に続いている。
スーパーGT第5戦富士の決勝レースは、10日の15時にスタート予定。今後の台風と雨雲の動きが大いに気になるところだ。