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「ブラウンがメルセデスの基礎を築き私が常勝チームへと向上させた」とロウ

2014年08月08日 19:10  AUTOSPORT web

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2014年ハンガリーGP ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグ(メルセデス)
マクラーレンからメルセデスに移籍し、エグゼクティブディレクター(テクニカル)の役割を担うパディ・ロウは、前チーム代表であるロス・ブラウンが達成した成果をベースにしてチームを「次のレベル」まで押し上げることができたと語った。

 ロウは2013年6月にメルセデスに加入、チームプリンシパルを務めていたブラウンは昨年末にチームを離れた。

 ロウは、ブラウンが築いた基盤の上に競争力を向上させていき、メルセデスをタイトルを狙えるチームの位置に押し上げることができたと語った。

「チームはこの2、3年の間、力をつけてきて、昨年から優勝とポールポジションをよりコンスタントに狙えるようになってきた」とロウ。

「これはロスの力によるものだ。ロスはこのプロセスの一部だった。私はチームに加入し、この状態をさらに次のレベルへと押し進めた」

「ロスが率いて成し遂げてきたものを変えるのではなく、その範囲を拡大したということだ。私は、ロスがカバーしていない隙間を探し、それを埋めている」
「『以前行われていたことは間違っている』と考えて180度変えるような箇所はほとんどない。それまで存在しているものをベースに積み重ねていくというケースが多い」


 一方でロウは、F1では状況が変化するのが速いため、ブラウンが去ってからさまざまなことが変わったとも述べている。

「ロスは昨年12月にチームを去り、それから時が流れた」
「F1は変化の激しいビジネスだ。去年の12月のことはもう思い出せないぐらいだ。だから、決してロスに対して無礼なことを言うつもりはないが、(当時のことは)すでに昔の話になっている」

「今年は素晴らしい年だ。これほどの成果を出せるとは想像もできなかった。ここまで歴史に残るような結果を出しており、今後も今の状態を続けていきたいと思っている」

 メルセデスは2010年からワークスチームとしてのF1活動を再開、2010年と2011年はランキング4位、2012年は5位だったが、2013年にレッドブルに続く2位に浮上、今年は11戦終了時点で9勝を挙げ、ランキングトップに位置している。