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グロージャン「愛だけではロータスに残留できない」

2014年08月08日 15:00  AUTOSPORT web

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2014年ハンガリーGP ロマン・グロージャン(ロータス)
ロマン・グロージャンは、現在所属するロータスF1チームを愛しているものの、それだけで来年も残るという決断を下すことはできないと語った。

 グロージャンは2009年後半にネルソン・ピケJrに代わってルノーチームからF1デビューを果たし、その後いったんはF1から離れたものの、2012年にルノーチームの後身ロータスからF1に復帰、現在まで所属している。

 2012年のグロージャンは速さはありながらもクラッシュが多く、1戦出場停止のペナルティまで受けたが、チームはその後も彼を残し、その結果、2013年にはグロージャンは見事なパフォーマンスを発揮し6回の表彰台を獲得した。

 しかしF1エンジン規則が大きく変わった2014年、ルノーは他から後れを取り、昨年は優勝争いをしていたロータスは今年は入賞にも苦労するようになった。

 現在のグロージャンは評価が高く、いくつかのチームが関心を示していると言われている。ドイツGPの際にロータス代表は来年のドライバーラインナップについてパストール・マルドナドの残留のみを明らかにした。


 グロージャンは、来年のことを決断するにあたり、ロータスが優勝争いができる状態に戻れるのかどうかが一番のポイントになるが、まだ予想がつかないと語った。

「このチームを愛しているし、エンストンに行くのも、チームの雰囲気も大好きだ。でも結局はレースに勝つことが望みなんだ」とグロージャン。

「このチームにとって来年は今年よりいい年になることは間違いないと思う。チームの働きぶりを見ていて、すべての状態が整いつつあることから、(来年は)よくなると思う。でも2012年や2013年よりよくなるかどうかは分からない」
「(今年よりは)たくさんポイントを獲得できて、時にはいい結果を狙えるだろうけどね」

 チームに残る義務があると感じるかとの問いに対して彼は、「ノー。僕は将来のことを考えている」と答えた。
「いろいろなことを考え合わせて、それが自分に何をもたらすか、正しい結論を出す必要がある」


 ロータスはルノーからメルセデスエンジンにスイッチするものと考えられており、それによってパフォーマンスが向上することが期待できそうだが、グロージャンは2015年のロータスがどのレベルで戦えるのかはっきりとは分からないと述べている。

「僕らのペースが足りないことは分かっているし、エンジンが変わればどういう影響があるのかも、どのエリアで作業が必要なのかも分かっている」

「何が問題なのか、どうすれば改善できるか、なぜ予想したような変化が得られないのか? 今はそれを見ているところだ」

「だから来年何が可能なのか、あるいは何が可能でないのかを、今の段階で考えるつもりはないんだ。自分の力を最大限に発揮したい、それだけだ」