今年速さを見せているウイリアムズのヘッド・オブ・ビークルパフォーマンス、ロブ・スメドレーが、ワークスエンジンがなくても同チームはタイトルを目指すことができると語った。
2012年からルノーエンジンを使用してきたウイリアムズは、F1エンジン規則が大きく変わった2014年、メルセデスにスイッチした。両者の契約期間は7年と考えられている。
エンジン規則変更によって、ワークスエンジンを使用できることが優れたパッケージを得るためのカギになると考えられている。しかしスメドレーは、ウイリアムズは現在のメルセデスとの契約の中でトップを目指すことができると考えている。
「我々のチームは世界選手権を制するという野心を持つべきだ」とスメドレー。
「我々はワークスチームではないが、レッドブルはワークスチームと言えるだろうか。メルセデスとフェラーリは間違いなくワークスチームだ。(シャシーもエンジンを)自社で作っているのだから」
「だがこういったチームでもそれぞれ状況が異なっている。つまりワークスチームであれば必ずレースや選手権で勝てると言えるかというと、そうではないと私は思う」
「我々の目標はタイトルを獲得し、過去にいたポジションに戻ることだ。“その他の中のトップ”を目指すべきではない。その目標はすでに達成している」
チーム副代表のクレア・ウイリアムズは、メルセデスとの契約は今年飛躍を果たすことができた要因のひとつであり、今後の目標はタイトル獲得であると語った。
「コンスタントに何度も優勝し、タイトルを獲得したいと思っていました。それが今の目標であり、昨年チームの改革に取り掛かった時の目標でした」とクレア。
「今年メルセデスのパワーユニットを搭載したことは大きなプラスになり、私たちのパフォーマンスが確実に向上しました」
「メルセデス・ハイパフォーマンス・パワートレインのアンディ・コーウェル率いるチームとは素晴らしい関係にあります。今の状況にはとても満足しています」
ウイリアムズは1997年にジャック・ビルヌーブと共にドライバーズ、コンストラクターズ両選手権を制して以来、タイトルから遠ざかっている。
昨年はわずか5ポイントしか取れずランキング9位に沈んだウイリアムズだが、今年は表彰台争いに絡む速さを見せ、11戦終了時点でバルテリ・ボッタスが表彰台を3回獲得、135点でランキング4位に位置している。