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漢方&アロマは夏バテ解消の2大アイテム

2014年08月07日 00:01  オズモール

オズモール

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イベントが盛りだくさんの夏も本番! でも連日の猛暑のせいで、夏を楽しむ前に心も体もへとへとになってしまいそう。 「猛暑日や熱帯夜が続いたり、室内外で温度差が開いたりと、日本の夏は体温調節するだけで体力を消耗してしまいます。夏バテは誰にでも起こり得ること。正しい知識をつけ、しっかり対策をとりましょう」 そう話すのは、夏バテの対処法に詳しい医師の福田千晶さん。福田さんによると、夏バテによる不調が続くときは、漢方の力を借りるのが効果的なのだそう。 「漢方薬は植物由来の生薬の組み合わせでできていますが、この生薬を日々の食事に意識して取り入れることで、夏バテに負けない体が作られます。夏バテに効くとされる代表的な漢方をご紹介しますが、購入するときは病院や漢方薬局などで相談の上、処方してもらいましょう」(同) ●夏バテに効く漢方 (1)清暑益気湯(セイショエッキトウ) 暑さの病因を清涼させる効能がある。暑気あたりや暑さによる食欲減退、下痢、全身のだるさ、夏痩せなどの代表的な薬。 (2)補中益気湯(ホチュウエッキトウ) 胃腸の働きをよくし、元気を補う効能がある。消化機能の低下による食欲不振や疲労感、長引く夏風邪などに効果的。 (3)六君子湯(リックンシトウ) 弱った胃を元気にし、身体を温める効能がある。胃もたれ、むくみ、吐き気、胃弱による食欲不振や貧血性、クーラーによる手足の冷えなどの改善に効果的。 また、夏の暑さによる気分の落ち込みには天然アロマがおすすめ。 「嗅覚は脳の本能をつかさどる部分にダイレクトに働きかけるため、心に作用しやすく、気分の落ち込みにも有効です。不眠には神経をしずめるラベンダーアロマが、やる気減退にはクールダウン効果もあるペパーミントアロマが、食欲不振には柑橘系アロマが効果的。冷えに悩む人は、ヒノキなど森林系の香りを試してみてください。アロマオイルは、アロマポットを利用するほか、ミストにして枕に吹きかけたり、お湯に垂らして半身浴をしてもよいでしょう」(同) アロマの香りを楽しみながら、夏こそしっかり入浴し、快適な眠りへ。短時間で身体を温め、発汗を促してくれる生姜湯やシナモンティーを入浴前に飲むとさらに◎。 漢方&アロマの力を借りて、この夏を元気に楽しもう! 福田千晶(ふくだ ちあき)医学博士・健康アドバイザー。血めぐり研究会主任研究員。1988年に慶應義塾大学医学部を卒業。医師として東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学科勤務を経て、健康アドバイザーとして執筆、講演、テレビ・ラジオ番組へ出演するなど、幅広く活動している。2007年より、アルシェクリニック(大宮)にて外来診療も担当。著書に、『病気にならない体を温める習慣』(中経出版)や、『夏に負けない身体をつくる ホントはコワイ夏バテ51の対策』(日東書院)、『ホントはコワイ冷え性66の対策』(日東書院)などがある。【オズモール】