元F1ドライバーの父を持ち、現在F3に参戦するマックス・フェルスタッペンに、レッドブルとメルセデスのふたつのF1チームが注目、育成プログラムのメンバーとして起用するために交渉を行っている。
ヨス・フェルスタッペンの息子で現在16歳のマックスは、2014年のヨーロッパF3選手権に参戦、レース24終了時点でランキング2位に位置している。
彼に対してレッドブルとメルセデスの2チームからオファーが来ていると言われている。
フェルスタッペンのマネージャー、レイモンド・フェルムーレンは昨年冬からメルセデス・モータースポーツのトト・ウォルフと交渉している。一方で彼とフェルスタッペン親子はレッドブルのジュニアプログラムの責任者であるヘルムート・マルコと、先週末にF3レースが行われたレッドブルリンクで話し合いを持っている。
フェルスタッペンSrは次のようにコメントした。
「何が正しい決断なのか、今のところ私には分からない。でも今の状況に満足している。マックスが大勢の人々にいい印象を与えているということだからね」
現在マックスはフォルクスワーゲンエンジンを使用するファン・アメルスフールト・レーシングに所属しているが、メルセデスと契約した場合、来年はメルセデスエンジン搭載のプレマ・パワーチームでF3に出場するか、フォーテック・モータースポーツからフォーミュラ・ルノー3.5に参戦することになると予測されている。
レッドブルと契約した場合、マックスはカーリンからF3、GP3、フォーミュラ・ルノー3.5、あるいはGP2に参戦する可能性がある。
フェルスタッペンSrは、「今年の初めから(チーム代表の)トレバー(・カーリン)がヘルムートとマックスについて話をしている」と認めている。
フェルスタッペンSrは、息子が来年はGP2かFR3.5に昇格し、早い段階でF1に到達することを望んでいるようだ。
「列車がやってくるのは一度きりだ」とフェルスタッペンSr。
「マックスを難しい状況に追い込み、そこから這い上がらせるのがいいと思っている。そうすれば彼はたくさんのことを速く覚える」
「(レッドブルとメルセデスの)どちらのチームにもいい感触を持っている。重要なのはマックスにとって何が一番いいかということだ」
「私は眠れない夜をいくつも過ごすことになるだろうね。間違った決断をすることをとても恐れているんだ」