マクラーレンのジェンソン・バトンが、古巣ウイリアムズが今年見事にチャンスをつかんで復活したことを称賛した。昨年は入賞するのにも苦労したウイリアムズが、今年は優勝争いに絡めるほどのパフォーマンスを見せている。
ウイリアムズは2013年は不振に陥り、計5点しか獲得できず、ランキング9位に沈んだ。しかしルノーエンジンからメルセデスにスイッチした2014年は上位争いをする速さを見せ、ここまでの11戦でバルテリ・ボッタスが2位2回、3位1回の合計3回表彰台を獲得、チームは135点でフェラーリとランキング3位を争っている。
2000年にウイリアムズチームでF1にデビューしたバトンは、F1レギュレーションが大きく変わる今年飛躍を図るために同チームは万全の体勢で備え、その努力が実ったとして称えた。
今年のウイリアムズの速さに驚いたかという問いに対し、バトンは次のように答えた。
「彼らは今季飛躍するために力を注いだのだろう。空力面を中心に優れたスタッフを集めることにリソースを大量に使った」
「彼らは素晴らしい仕事をしている。強い彼らを見ることができ、フランク(・ウイリアムズ)とクレアのことを考えると僕も嬉しい」
「(でも)今年は問題に見舞われたり、マシンの力を十分に引き出せなかったりして、彼らは大量のポイントを取り損ねている。それは僕らにとってはいいことだ。そうでなければ彼らと僕らの差はもっとずっと大きくなっているだろうからね」
「彼らにとっての今後の一番の目標はレースウイークエンドを通してチーム全体が一貫していい仕事をすることだ。手にしているパッケージはすでにとてつもなく速いから、その力を最大限に引き出せるかどうかが問題なんだ」