2014年08月05日 14:51 弁護士ドットコム
理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)の笹井芳樹副センター長が8月5日午前、死亡したことが確認された。遺書が見つかったことから、自殺とみられている。このことを受けて、理研は同日午後、東京・霞ヶ関の文部科学省で記者会見を開いた。
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理研の加賀屋悟・広報室長は「このような自体になったことを非常に残念に思っている。心よりご冥福をお祈りしたい」と述べた。
笹井氏に自殺の兆候があったのかについてどうかについて、「(笹井氏は)心身ともに疲労していたことは事実だが、具体的な兆候は聞いてない。今後、把握したい」と語った。
不正行為が認定されたSTAP細胞の論文について、笹井氏は小保方晴子ユニットリーダーの指導役をつとめたとされている。小保方リーダーについて、加賀屋室長は「非常にショックを受けていると報告を受けた」と述べ、理研として「信頼できる職員をつけて、サポートにあたっている」ことを明らかにした。
今後、STAP細胞をめぐる調査に与える影響に関しては、「(影響は)あると思っている。専門家の意見を聞きながら進めたい」とした。小保方リーダーら関係者の処分を先延ばししたことの影響について、これまでの対応に問題があったのかどうかを問われると、加賀屋室長は「あるのかないのかも含めて確認したい」と述べた。
(弁護士ドットコムニュース)