フォース・インディアのセルジオ・ペレスは、マクラーレンに所属していた昨年について振り返り、最悪のタイミングでチームに加入し、しかも苦境に対する自分の対処の仕方も間違っていたと語った。
2012年にザウバーで速さを発揮、3回表彰台を獲得したペレスは、翌年、ルイス・ハミルトンの後任としてマクラーレンに選ばれた。
しかしMP4-28には速さがなく、マクラーレンは2006年以来の優勝のないシーズンを送ることになり、ジェンソン・バトンは合計73点でランキング9位、ペレスは49点でランキング11位という結果に終わった。
結局マクラーレンからわずか1年で放出されたペレスは、フォース・インディアに移籍。マクラーレンは今年も不調から抜け出せないでいるものの、フォース・インディアは比較的優れたパフォーマンスを見せ、ペレスはバーレーンGPで3位表彰台を獲得した。
フォース・インディアのチーム副代表、ボブ・ファーンリーは、マクラーレンはペレスを過小評価していたと発言している。ペレスはその意見に同意することは避け、マクラーレンでは自分のポテンシャルを発揮することができなかったと語った。
マクラーレンは自分を過小評価していたと思うかとの問いに対し、ペレスは「それは彼らに尋ねるべき問題だと思う」と答えた。
「僕は今、ここ(フォース・インディア)でとてもハッピーだし、すっかりとけこみ、モチベーションも高い」
「毎週末自分のポテンシャルを発揮できるクルマに乗れると、ドライバーは次のレベルに上ることができる」
「マクラーレンではそれができなかった。難しいシーズンだったからだ」
「僕は最悪のタイミングで(マクラーレンに)行ったのだと思う」
ペレスはまた、マクラーレンに行けば常にトップ争いができるという予想が外れた時に、自分は間違った態度を取ってしまったと述べた。
「僕は最善の行動を取ったとは言えない。すごく苛立っていたんだ」とペレス。
「僕が犯した過ちのひとつは、その状況からベストの結果を引き出すのではなく、自分自身で苛立ちを募らせていたことだ」
「マクラーレンに行った時、タイトル争いができることを期待して、ものすごくハングリーだった」
「でも実際にはザウバーにいたころより成績が悪いことに気がついた」
「シーズン前半はクルマがとても乗りづらかった。悪いクルマだったというだけでなく、全く一貫性のないクルマだった。僕がこれまで乗ったF1マシンの中で最も一貫性がなかった」
「マクラーレンでは苦労し、苦境に陥った。でもたくさんのことを学んだから、(今後の)キャリアにおいてそれが役立つに違いないと思っている」