レッドブル・レーシングのチームプリンシパル、クリスチャン・ホーナーは、レッドブルの若手育成プログラムから今年トロロッソチームに加入しF1デビューを果たしたダニール・クビアトを褒め称えた。
ロシア出身、今年20歳のクビアトは、2013年にGP3シリーズでタイトルを獲得、ヨーロッパF3選手権ではゲストドライバーとしてポイントは与えられない立場で出場し1回の優勝を含む7回の表彰台を獲得した。
マーク・ウエーバーのF1引退によりレッドブルはトロソッソに所属していたダニエル・リカルドを起用、これに伴ってクビアトは2014年にトロロッソからF1デビューを果たすことが決まった。
クビアトにF1参戦の準備が整っているのかどうか、周囲からは疑問の声も上がっていたものの、彼はデビュー戦で9位入賞を果たし、その後もコンスタントに優れたパフォーマンスを発揮、ここまでの11戦中4回ポイントを獲得している。
ホーナーは、クビアトの活躍は、レッドブル・ジュニアプログラムの成功を証明していると語った。
「彼のパフォーマンスには驚かされている。今のところルーキー・オブ・ザ・イヤーだ」とホーナー。
「GP3からいきなりF1にステップアップしたことを考えると、彼が示している純粋な速さは驚くべきものだ」
「彼はプレシーズンテストでは(マシントラブルのために)ほとんど走れなかった。そして(チームメイトの)ジャン-エリック(・ベルニュ)は非常に速いドライバーであり、優れた基準であるといえる」
「クビアトの下にも、カルロス・サインツJr、ピエール・ガスリー、アレックス・リンといった才能あるドライバーたちが控えている。我々のジュニアプログラムは非常に才能あるドライバーたちを抱えているといえる」
ホーナーは、現在のレースドライバーであるセバスチャン・ベッテルとダニエル・リカルドも例に挙げ、レッドブルのジュニアプログラムは極めていい結果を出していると語った。
「ふたりのレースドライバーたちはジュニアチームから昇格し、実力でここにいる」
「ジュニアプログラムは厳しいと考えられることもあるが、F1は簡単なビジネスではない。結果が分かるのに時間がかかるのだ」
「レッドブルプログラムの素晴らしいところは、ドライバーに本当に才能があるなら、彼らには支援が与えられ、(昇格する)道を見つけることができるということだ」