映画『ラッシュ/プライドと友情』のブルーレイ&DVD発売記念イベントが4日、都内で開催され、映画のクライマックスとなる1976年のF1日本グランプリに参戦し、現在はNDDP RACING監督を務める長谷見昌弘がゲストとして登場した。
1976年のF1シーズンを軸に、ジェームス・ハントとニキ・ラウダのチャンピオン争いや、ライバル関係を超えた絆を描き出したラッシュ。アカデミー賞監督としても知られるロン・ハワード監督のもと、クリス・ヘムズワースがハント役、ダニエル・ブニュールがラウダ役を演じ、世界でも高い評価を受けたこの作品のブルーレイ/DVDが4日に発売となった。
会見に登場したのは、76年の日本グランプリにコジマKE007で参戦した長谷見監督。長谷見監督は、予選1回目で4位に食い込む好タイムを記録するも予選2回目でマシントラブルによりクラッシュ。マシンは大破するものの1日半の作業を経て決勝レースに臨み、急造のマシンを駆り11位でレースを終えた。
「日本のマシンも負けていなかったけど、経験がなかったですよね」と当時の戦いを振り返った長谷見監督。クラッシュを喫した際は「死んだなと思った」というが、「普段の行いがいいから無傷でした(笑)」と笑いを交えながら語った。
また、「ラウダだけは日本チームも含めて全チームのマシンを見ていました」と当時を回想。ハントに関しても、「映画でも再現されていましたが、歓迎パーティーに裸足で来ていましたね」とその印象を述べた。映画に登場したラウダとハントについては「本人によく似ています。この通りでびっくりした」という。
「レースのシーンもよくできています」と走行シーンにも太鼓判を押した長谷見監督。特に印象に残ったのは、映画の中でも重要なシーンとなる、ラウダのクラッシュシーンだったという。
「僕も走ったことがありますが、ニュルブルクリンクでのラウダのクラッシュのシーンは、何度見ても本物かCGか分かりませんでしたね」
会見には、長谷見監督とともにポニーキャニオン・グラドル映画宣伝部を務めるグラビアアイドルの高崎聖子さん、倉持由香さん、鈴木咲さんの3人も登場。“コースアウト覚悟”(!?)のセクシー衣装に身を包んだ3人もブルーレイ/DVD発売をPR。トークセッションでは、長谷見監督の語る当時の話に興味津々の様子で耳を傾けていた。
4日に発売となったラッシュのブルーレイ/DVDだが、初回限定生産4000個のブルーレイ・スチールケース仕様も同時発売に。この限定版には、ジャパンプレミアの様子や来日インタビューを収めた特典映像も収録されている。