DTMドイツツーリングカー選手権第6戦は3日、レッドブルリンクで決勝レースが行われ、マルコ・ウィットマン(BMW M4 DTM)が逆転で今季3勝目を挙げ、チャンピオンシップのリードを伸ばした。
晴天に恵まれたレッドブルリンクで開催された第6戦の決勝。スタートではポールポジションスタートのロバート・ウィケンス(DTMメルセデスAMG Cクーペ)がホールショットを決めるが、3番手スタートのウィットマンは遅れ、ティモ・グロック、アウグスト・ファーフスといったBMW勢がウィケンスを追う。
5周目にグロックをかわしたファーフスは、序盤前を行くウィケンスに激しくプレッシャーをかけていく。先にピットに向かったのはウィケンスだったが、その間にプッシュをみせたファーフスが前へ。一方、ウィケンスにはピットイン時のアンセーフ・リリースによりペナルティが課せられてしまった。
一方、ピットインを終えてトップに浮上したのは、序盤からアウディ勢の最上位で走行していたジェイミー・グリーン。しかし、グリーンの後方で中盤、ファーフス、ウィケンス、グロック、ウィットマンといった激しい争いが展開される。
そんな中、ウィケンスはペナルティが課せられてからもファーフスと激しく競り合うことになるが、ウィケンスは30周目にファーフスをアウトに押しやりながらも首位に浮上。一気にリードを広げにかかるが、ウィケンスはペナルティを消化しておらず、33周目に黒旗提示。ウィケンスは激高しながらピットに戻った。
また、グリーンはオプションタイヤの使用リミットに抵触したためドライビングスルーペナルティが課され後退。これでトップはファーフスとなり、グロックをかわしたウィットマンが2番手に。4番手にはマルティン・トムジクが続き、トップ4をBMW勢が占めた。
この中でペースに優るウィットマンは、32周目にファーフスをかわすとそのままトップでチェッカー。今季3勝目を飾り、選手権リードを広げることに。2位はファーフス、3位グロック、4位トムジクとBMWがトップ4を独占。5位のティモ・シャイダーがアウディ勢の最上位となった。