DTMドイツツーリングカー選手権第6戦は2日、オーストリアのレッドブルリンクで予選が行われ、ロバート・ウィケンス(DTMメルセデスAMG Cクーペ)がポールポジションを獲得した。
今季、ラウンドによってメルセデス勢は速さに波があるが、今回のレッドブルリンクは好調の時。プラクティスからBMW、アウディと3メーカーのドライバーが入り乱れるポジションとなり、スリリングな予選が予想された。
迎えた2日午後の予選では、プラクティスの様相から一変して、アウディRS5 DTM勢が大苦戦んい陥る。Q1でエドアルド・モルタラら4台が脱落すると、王者マイク・ロッケンフェラーも14番手どまり。唯一ジェイミー・グリーンだけがQ3に進出したが、それども6番手に留まった。
一方、ポール争いはBMW勢とメルセデス勢で争われることに。チェッカー間際、プラクティスから尻上がりに調子を上げてきたティモ・グロック(BMW M4 DTM)が初めてのポールポジションを獲得するかと思われた。
「クールダウンラップで、場内のモニターを見たときには僕がポールだった。その時は本当にハッピーだったよ」とグロックは語るが、その直後、ウィケンスがわずか0.006秒差でポールタイムを塗り替えた。
「僕たちが進歩を積み重ねてきたのは分かっていたけど、ポールポジションを獲れるなんて予想もしてなかったよ! その直前には(スピンする)ミスもあったけど、全力を尽くした。レースが楽しみだ」とウィケンス。
2番手はグロック、3番手にランキング首位のマルコ・ウィットマン(BMW M4 DTM)が続き、アウグスト・ファーフス(BMW M4 DTM)が4番手。5番手にはパスカル・ウェーレイン(DTMメルセデスAMG Cクーペ)がつけた。