2014年08月01日 19:20 弁護士ドットコム
過酷な長時間労働や行き過ぎともいえるノルマから、ネット上で「ブラック企業」と批判されている牛丼チェーン「すき家」。そんな批判に対して、「すき家」を展開するゼンショーホールディングスの小川賢太郎会長はどう応えるのか。
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小川会長のスタンスが浮き彫りになったのは、7月31日に開かれた記者会見後の囲みインタビューだ。この日、小川会長は、すき家の労働問題について第三者委員会がまとめた調査報告書を受け取った。そこで、テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」の大浜平太郎キャスターが「ブラック企業と言われても仕方がない面もあったな、という思いはあるか?」とたずねたのだ。
それに対して、小川会長は「ブラック企業のレッテルを貼られることは非常に不本意。真面目にやってきているのに、ブラックというレッテルを貼られて、社員たちも『非常に悔しい』という思いが強い」と反発する言葉を返した。
すき家の労働環境に問題があること自体は認めつつも、「経営者としても、働いている人の気持ちを考えて、いつまでもそんなレッテル貼りをされたくないという思いがある。レッテル貼りはやめていただきたい」と語気を強めた。
「ブラック企業」という評価をめぐる、大浜キャスターと小川会長のやり取りは以下の通り。
大浜: 報告書を読んでみて、ブラック企業と言われても仕方がない面もあったな、という思いはありますか?
小川: 第三者委員会も言っているように、ブラックとかホワイトといった言葉は、人によって定義が違うわけですから、僕らとしては、そういったレッテルを貼られるということは非常に不本意です。真面目にやってきているのに、ブラックというレッテルを貼られて、社員たちも「非常に悔しい」という思いが強いです。
たしかに、いろいろ問題があるかもしれない。今回、第三者委員会にお願いしたのも、そういったものを洗いざらい公表して、われわれも最大限受け止めて、改善すべきは改善する。記者会見をお願いしたというのは、そういった決意からです。
経営者としても、働いている人の気持ちを考えて、いつまでもそんなレッテル貼りをされたくないという思いがあります。レッテル貼りはやめていただきたいという思いが強いです。
一方で、僕らが「そんな企業じゃないですよ。よく理解してください」と言っても、「お前らが言っているだけだろ」ということになりますから、第三者の専門家、その中でもとりわけ厳しいと言われている久保利(英明)先生に「お任せしますから、全部見てください」と(第三者委員会を)お願いした。ぜひご理解をたまわりたい。
ゼンショーホールディングス小川会長の囲み取材動画はこちら
https://youtube.owacon.moe/watch?v=zIQ0gNvfpXo
(弁護士ドットコム トピックス)