フェラーリは、以前からうわさされていたエンジン部門のボス、ルカ・マルモリーニの離脱を正式に認めた。
今年、F1エンジン規則が大幅に変わり、レッドブル・レーシング優勢の時代を終わらせる好機が訪れ、メルセデスはチャンスをつかんでトップに浮上したが、フェラーリは同様にシャシーとパワーユニットを自社で開発するというアドバンテージを持ちながら、再び低迷している。
すでに4月にチームプリンシパルのステファノ・ドメニカリがフェラーリを離脱、マルモリーニもチームを離れたといわれていた。
来季に向け体制変更を目指すフェラーリは、7月31日、ディレクター・オブ・エンジン&エレクトロニクスのマルモリーニが同社を同日付けで去ると発表した。マルモリーニは1990年にフェラーリに加入し、一時トヨタに移った後、2009年に復帰した。
フェラーリはパワーユニット部門の再編を行っており、チーフオペレーティングオフィサーにマティア・ビノットが就任した。ジェイムズ・アリソンは引き続きテクニカルディレクターを務め、マシンプロジェクト全体の責任を負い、チーフデザイナー・シャシーのニコラス・トンバジス、チーフデザイナー・パワーユニットのロレンツォ・サッシが彼をサポートするということだ。
最近、エンジニアリングディレクターのパット・フライが解雇されるという報道もなされたが、フェラーリはそれを否定している。
11戦終了時点でフェラーリは、首位メルセデスから251ポイント差の3位に位置している。