トップへ

可夢偉、都内イベントで抱負「分配金を獲りに行く」

2014年07月31日 21:40  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

ハンガリーGP直後、鈴鹿サーキット主催の都内イベントに参加した可夢偉。独自の表現で会場を湧かせた
今シーズンの鈴鹿サーキットで開催される日本GPのPRイベントに参加した小林可夢偉。2年ぶりの復帰となった今季のF1前半戦を振り返り、後半戦の意気込み、そして鈴鹿、三重県の印象を独自の表現で語った。

 都内で開催された鈴鹿サーキット主催のイベントで、可夢偉は苦しかった今季の前半戦を振り返りつつ、後半戦には「今以上の成績を上げて、コンストラクターズ10位、分配金をしっかり獲りに行く。次のベルギーGPからは今までなかったアップデートパーツが入ると聞いているので、積極的に攻めていきたい」と意気込みを語った。

 2012年に3位表彰台を達成した可夢偉も、今年で鈴鹿は4回目となる。「1年に1回の母国グランプリ。やっぱり気持が高まります。レースが終わってから、鈴鹿ではおいしいものも食べられるのもうれしいですね」と今年の日本GPのレースだけでなく、レース後の食事も楽しみにしている様子だった。

 さらに今年は日本GPのスペシャルゲストとしてナイジェル・マンセルが約20年ぶりに来日することも決定。すでにイギリスGPの際に対面を果たしている可夢偉も、「マンセルはマジシャンですよ。シルバーストンで会見が終わったあとに、カードのマジックを見せてくれましたから(笑)。ファンのみなさまもマンセルに会ったら是非、マジックを見て下さい」と会場の笑いを誘った。

 だが、実はこのイギリスGPでの対面が初めてではなかったことも暴露。「マンセルに会うのは2回目で、最初はザウバー時代に彼がレーススチュワードをしていて、僕が悪いことをしてタワーに上がったときに初めて会いました(笑)。あの時はピットロードでメカニックを轢いてしまい、200万円の罰金を支払うことになった時です。自分で自分のレースがダメになったのに、なんでペナルティなのかはよう分からなかったけど」と再び会場を沸かせた可夢偉。
 
 最後に鈴鹿、三重県の印象についても、「日本では三重の松阪牛はみんなが知っているし、松阪牛はこれだけ日本で有名なのに、世界に行ったら名前の知られている日本の肉は、まず神戸牛。三重県の方は自己主張が強くないのかな?」と独自の体験を元に、三重県の印象を話した可夢偉。「今年は伊勢神宮に行ってみようと思っています」と鈴鹿、三重をPRした。

 今年の鈴鹿は可夢偉とがっちりタッグを組む。可夢偉応援席を設けるだけでなく、日本GPの来場者全員にケータハムカラーの可夢偉フラッグをプレゼント。鈴鹿&来場者一丸となって、可夢偉を応援する準備を進めている。可夢偉もその意気込みに感謝しつつも「本当は表彰台、と言いたいところだけど、さすがに今年はね。でも、会場のみんなに楽しんでもらえるようなレースがしたい」と抱負を述べた。

 鈴鹿サーキットでは今年の日本GPの開催に合わせて可夢偉に特化したスペシャルコンテンツを掲載中。今後のレースでの随時、可夢偉の様子を追い続けるという。