F1の商業面のボス、バーニー・エクレストンは、F1の人気を高めるための対策を検討する作業部会を立ち上げ、それに元ルノーF1チーム代表、フラビオ・ブリアトーレを関与させる考えであることを明らかにした。しかしこれについて反対意見が出ており、エクレストン自身も計画変更を示唆している。
F1テレビ視聴者およびサーキット観戦者の減少を受け、エクレストンはF1の人気を向上させるための策をとることを求められている。エクレストンは、ハンガリーGPの土曜朝、チーム代表らに対し、今後数週間のうちに数チームとのトップ会談を行う予定であり、新たなワーキンググループにはブリアトーレが関与することを望むと述べた。
ブリアトーレは長くF1でチームプリンシパルなどを務めたが、ルノーF1の代表だった2008年シンガポールGPでの不正事件“クラッシュゲート”に関与した疑いで、2009年のシーズン途中にF1の世界から離れた。しかしFIAとは後に和解し、2013年以降のF1復帰は認められている。
エクレストンの今回の発言を受け、メルセデスのノン・エグゼクティブ・チェアマン、ニキ・ラウダは、ブリアトーレの助けは必要ないとの考えを示した。
「なぜフラビオが必要なのだ?」とラウダ。
「この件を担当しているのはバーニーだ。彼自身が担当すべきだ」
「我々はバーニーと共に考えていくべきだ。何が改善可能かについて理解が深いのはバーニーだ」
一方、エクレストンは今週火曜になって、ブリアトーレ起用についてプラン変更を示唆する発言を行った。
「我々にはフラビオは必要ない。我々だけでやれる」とエクレストンが述べたと、ドイツのAuto Motor Und Sportが報じている。