毎戦多くのエントリーを集めているGAZOO Racing 86/BRZ Race GAZOO Racingは、2013年から開催されている『GAZOO Racing 86/BRZ Race』を2015年度も開催することを決定するとともに、来季からいくつかのレース構成を見直すと発表した。
同一仕様のナンバー付き車両であるトヨタ86・86 Racing、スバルBRZ・RA Racingを使って争われているGAZOO Racing 86/BRZ Raceは、その参加のしやすさやトヨタ86/スバルBRZの魅力とともに、初年度である2013年の開幕戦から多くのエントリーを集めてきた。直近では26日に富士スピードウェイで今季第6戦が行われたが、総勢90台ものエントリーがあった。
そんなGAZOO Racing 86/BRZ Raceだが、来季に向けてさらに多くのエントラントに参加してもらえるように、参加者の声を反映し、開催内容を変更することになった。
最大の変更点として、レース経験の浅いドライバーから経験を積んだドライバーまで幅広くレースを楽しんでもらえるよう、参加者層別の2シリーズ制が導入されることになった。ひとつは『プロフェッショナルシリーズ(仮称)』で、プロドライバー(FIA/JAF公認の国際格式、全日本選手権に参戦歴があるドライバーとし、シリーズ運営のT.R.Aにて確認)が参戦可能。年間7~8戦を開催予定だという。
もう一方は、アマチュアドライバーを対象とした『クラブマンシリーズ(仮称)』。こちらは年間5~6戦を開催予定で、プロフェッショナルシリーズとの併催を予定しているという。どちらも国内A、もしくは同等以上のライセンスが必要だが、クラブマンシリーズへのプロの参加を禁じる以外は、参加者の任意で参戦シリーズを選択可能だという。プロでなくても、プロフェッショナルシリーズへの参加が可能ということだ。
また、より魅力的で参加しやすいレースを目標に、タイヤをはじめ、各レギュレーションの見直しを実施するという。現在GAZOO Racing 86/BRZ Raceは国内市販タイヤ(Sタイヤ、およびそれに準じるタイヤは禁止)ならばメーカーが問われないが、各タイヤメーカーによる開発競争が激しさを増しており、新レギュレーションはエントラントにとって注目するところだろう。規則詳細は11月に公表予定だという。
シリーズは女性ドライバーや、元プロ野球選手・山崎武司の参戦など話題も多く、参加型ワンメイクレースとしては近年まれに見る盛り上がりとなっている。シリーズの構成変更によりさらなる人気を博すのか、楽しみにしたいところだ。