メルセデスのルイス・ハミルトンは、FRICサスペンションがマシンから外されたことで、今までよりもいい身体状態で戦うことができると語った。
ドイツGP前にFIAは、車高の安定性を向上させるため前後のサスペンションを油圧で連結したシステムであるFRICはレギュレーションに反しているとの見解を明らかにした。全チームの同意があればこのシステムの禁止を2015年からに延期するとFIAは述べたが、合意が達成できなかったため、ドイツGPから全チームがこれを外すことになった。
これがメルセデスに不利になりチーム間の序列の変化があるかもしれないとの予想もなされていたが、実際には大きな違いはみられなかった。しかしハミルトンはFRICがなくなることで、自分はよりよい状態で戦えると考えている。
ハミルトンは今年のタイトルをチームメイトのニコ・ロズベルグと争っており、11戦終了時点でロズベルグがポイントリーダー、ハミルトンは11ポイント差で2位につけている。
2014年のF1マシンにおいて重量は非常に重要な要素であり、通常ロズベルグより体重が重いハミルトンは今年厳しい減量に努めている。
FRICシステムが外されたことでマシン重量が減るため、その分筋肉を余分につけて身体をベストな状態に持っていくことができると、ハミルトンは述べている。
「この夏の間にエネルギーを取り戻して体を鍛える」とハミルトン。
「僕は今すごく体重が軽い状態だけど、(FRICがなくなって)クルマが軽くなったから、この休みの間に少し体重を増やすことができる」
「もちろん脂肪ではなくて筋肉を増やす。肉体的にも精神的にもより強くなって戻ってくるよ」