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D1GP:第3戦オートポリスは高橋邦明が勝利。ランキング首位を維持

2014年07月31日 11:50  AUTOSPORT web

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追走決勝を争った高橋邦明と横井昌志
D1グランプリシリーズは7月26日~27日、オートポリスで第3戦が行われ、高橋邦明(GOODYEAR Racing with kunny'z)が今季初勝利を挙げた。

 2012年以来、2年ぶりのD1開催となったオートポリス。長いストレートから高速でコーナーに進入していくレイアウトのなか、シリーズ第3戦が開催された。

 26日に行われた単走予選では、松川和也(Team UP GARAGE with DRoo-P)がタービンブローで敗退を喫したほか、野村謙(PACIFIC RACING TEAM with BLITZ)もウォームアップ走行時にテンションロッドが折れリタイア。また、片岡龍也(Team UP GARAGE with BANDOH)と谷口信輝(HKS)も得点が伸びず予選敗退に。

 一方、昨年のD1ストリートリーガルでシリーズ2位を獲得した平島明(TKL with D-MAX)、そして昨年のD1レディースリーグ王者の味元美智恵(TOYO TIRES with SPEED MASTER)は、初の予選通過を果たすこととなった。

 その後行われた単走決勝では、前戦に続き予選トップ通過を果たした川畑真人(Team TOYO TIRES DRIFT TRUST RACING)が、207km/hを超える高速から高いアベレージスピードを維持しながらリズムよくコーナーをクリア。暫定トップだった唄和也(GOODYEAR Racing with ORIGIN Labo.)の得点を上回る100.41点をマークし、単走優勝を飾った。

 追走が行われる翌27日は雨に。ウエット路面で争われた追走予選では、ランキングで上位につけるドライバーたちが勝ち進む結果となったが、末永正雄(Team RE雨宮 SUNOCO)と松井有紀夫(EXEDY R Magic D1 Racing)のRX-7対決では末永がマシンの体勢を乱し松井が勝利。また、上野高広(TEAM VERTEX with CAR GUY)と今村陽一(OTG Motor Sports)のバトルでは、上野のスピンにより両車が接触。上野が走行不能となったため今村が決勝進出を決めた。

 その後、追走決勝トーナメントを前に雨は止むものの、競技半ばまではウエット路面で追走が行われることに。ほぼドライコンディションへと変化した準決勝には、高橋、松井、横井昌志(D-MAX)、今村が進出。松井とのバトルを制した高橋と、2本目の後追いで今村を下した横井が決勝に駒を進めた。

 決勝では、高橋が先行の1本目はイーブンの判定に。ただ高橋は、横井の先行となった2本目で、ストレートから横井の背後をキープ。同時振り、同時返しの接近ドリフトを決め、今季初勝利を手にした。

 この結果により、シリーズランキング首位をキープするとともに、2位との差を21.5ポイントまで拡大した高橋。とはいえ練習走行での調子は「正直、あまりよくなかった」のだという。

「単走も単走決勝に帳尻が合ったのでよかったのですが、ギリギリでした。やはり今日も痛感したのは、単走決勝が大事だなと思いました」と高橋。

「追走も準決勝までははっきりしない追走をしていたので、決勝はせっかくこの悪天候の中来て下さったお客さまに、最後ぐらいいいものを見せたいなと思って走行したらいい結果になりました」と今回のバトルを振り返った。

 D1グランプリ第4戦は、8月22日~23日に福島県のエビスサーキットで開催される。