夜、電気を消して布団に潜り込むと、ベッドの下やクローゼットの陰になにかがいるような気がして、眠ろうと思っても目が冴えてしまう…。
子どもの頃、そんな体験をしたことはないだろうか。
いま、そうした闇の恐怖と戦う子どもたちの姿を捉えた“Terreurs”という写真シリーズが話題になっている。
“Terreurs”は、パリを拠点に活動する若きフォトグラファーLaure Fauvelさんの作品。
タイトルの“Terreurs”とは、フランス語で恐怖を意味する。作品の中で、子どもたちは勇気を出して、モンスターや妖怪など闇に潜む恐ろしい存在と戦っているのだ。
モンスターたちは、闇に乗じて子どもたちを怖がらせるはずが、おもちゃの武器を手にした子どもたちに、すっかり追いつめられている様子。
Fauvelさんは「恐怖と戦う子どもたちを捉えることで、違った形の悪夢を示したかった」と説明しているが、彼らの勇敢さに思わず笑顔がこぼれてしまいそう。
忘れていた子ども時代を思い出させてくれる、ユーモラスで温かい作品だ。
Laure Fauvel | Terreurs
http://www.laurefauvel.com/Terreurs.html