ユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップ(USCC)は25日、インディアナポリス・モーター・スピードウェイで第9戦の決勝レースが行われ、アクション・エクスプレス・レーシングのクリスチャン・フィッティバルディ/ジョアオ・バルボサ組5号車コルベットDPが今季2勝目を挙げた。
予選ではエクストリームスピード・モータースポーツ(ESM)の1号車HPD ARX-03bがポールポジションを獲得。同じくESMの2号車が続き、3番手にはOAKレーシングの42号車モーガン・ニッサンと、上位3位までをLMP2勢が独占する形で2時間45分の決勝レースを迎えることとなった。
4番手からのスタートとなった5号車は、前方のマシンがコースオフやスピンを喫したことにも助けられてスタートで首位に浮上。レースでは、序盤にデブリによる2度のイエローコーションとなったほか、その直後には縁石の修復のために30分間のコーションとなる。リスタートではチップ・ガナッシ・レーシングの01号車フォード・ライリーDPが首位を窺うも、5号車も譲らず首位をキープする。
その後、5号車がトラフィックに苦戦した際に01号車が首位を奪うが、ピットストップで5号車が再びトップを奪還。また、終盤燃費走行に入っていた5号車は、レース残り15分というタイミングで多くのマシンが最後の給油に向かう中でステイアウト。最後は後続に48秒もの大差をつけて、開幕戦デイトナ24時間に続く今季2勝目を挙げた。
2位には01号車フォード・ライリーDP、そして3位にはビジットフロリダ・ドットコム・レーシングの90号車コルベットDPが入り、予選の結果とは裏腹にレースではデイトナプロト勢が表彰台を独占。LMP2勢の最上位は、1号車HPD ARX-03bの5位となった。マツダLMP2 SKYCATIV-Dレーシングは、07号車、70号車とも完走を果たし、クラス9・10位につけている。また、PCクラスは、終盤に僚友となる09号車をパスしたRSRレーシングの08号車が優勝を果たした。
GTLMクラスでは、3度目のリスタート後からポルシェ・ノースアメリカの911号車ポルシェ911 RSRが盤石に首位をキープ。ただ、残り1時間を切ったところでエンジントラブルに見舞われてしまう。これにより、SRTモータースポーツのジョナサン・ボマリト/クーノ・ウィットマー組93号車ダッジ・バイパーSRTが首位に。最後は2位以下を10秒以上引き離して優勝を飾った。
2位にはリシ・コンペティツォーネの62号車フェラーリ458イタリア、そして3位には912号車ポルシェ911 RSRが入った。前戦まで4連勝を果たしていたシボレー・コルベットC7.R勢はクラス4・5位に並んだ。GTDクラスでは、スクーデリア・コルサの63号車フェラーリ458イタリアがクラス優勝を果たしている。