2014年F1第11戦ハンガリーGPは26日(現地時間)、ブダペスト郊外にあるハンガロリンクで公式予選が行われ、メルセデスAMGのニコ・ロズベルグが今シーズン6回目、通算10回目となるポールポジションを獲得した。ケータハムの小林可夢偉は18番手だった。
夏休み前最後の一戦となるハンガリーGPの予選はポール争いの本命と目されたルイス・ハミルトンがまさかのトラブルで2戦連続Q1敗退を喫するという波乱の幕開けとなった。ハミルトンはQ1最初のアウトラップでマシンのリヤから出火。ノータイムのままマシンを降りることになったハミルトンは、開始直後にコース脇でストップしたパストール・マルドナド同様、戦わずして予選を終了。タイヤを温存したフェラーリのキミ・ライコネンもマルシャのジュール・ビアンキにノックアウトされる形で早々と姿を消してしまった。
そのなか予選最終ラウンドのQ3にはレッドブル、ウイリアムズ、マクラーレンの各2台とメルセデスのロズベルグ、フェラーリのフェルナンド・アロンソ、フォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグ、トロロッソのジャン-エリック・ベルニュという10台が進出。ポールを決するQ3ではセッション開始前に雨が降り出し、マクラーレンのケビン・マグヌッセンが濡れた路面に足を取られてクラッシュ。これでセッションは赤旗中断となり、一旦仕切り直しとなってしまう。
セッション再開後、なんとか雨は落ち着いたものの、ポールを狙うロズベルグは戦略を変更、路面の状況をみてアタックするタイミングを選ぶ。ここで暫定トップに立ったのはウイリアムズのバルテッリ・ボッタスで、その後にレッドブルのセバスチャン・ベッテルがウイリアムズのタイムを更新。それをみたロズベルグがベッテルのタイムを上回るという展開でセッションが進んだ。
しかし終盤最後のアタックでは、一旦ベッテルがメルセデスのタイムを塗り替えるも、後ろにつけていたロズベルグが冷静な走りでトップタイムを更新。最終的に約コンマ5秒のギャップを築いたロズベルグが3戦連続のポールポジションを手に入れた。
3番手はウイリアムズのボッタス。レッドブルのダニエル・リカルドが4番手で続き、もう一台のウイリアムズを上回ったフェラーリのフェルナンド・アロンソが5番手につけた。
ケータハムの小林可夢偉はQ2進出をかけて最後のアタックに挑んだが、惜しくもマルシャのビアンキには届かなかった。