2014年F1第11戦ハンガリーGPは25日(現地時間)、ブダペスト郊外にあるハンガロリンクで幕を開け、金曜最初のフリー走行はメルセデスAMGのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。
ドイツGPとの2週連続開催となる第11戦ハンガリーGPは今シーズンの前半戦を締めくくる夏休み前最後の一戦。レースは、短いストレートと低中速コーナーが連続する1周4.381kmのハンガロリンクが舞台となる。
例年熱いコンディションとなるハンガロリンクはこの日も快晴のドライコンディションに恵まれ、午前10時からのフリー走行1回目は気温24度、路面温度は49度を記録した。ピレリは今回のレースにミディアムとソフトという2種類のコンパウンドを持ちこんでいる。
久々に全レギュラードライバーが顔を揃えたハンガリーGPのFP1はセッション開始直後からメルセデスの2台が走行をスタートし、序盤から積極的に周回を重ねる展開となる。
彼らは、ライバルと同様に時折グリップ不足でマシンの挙動を乱す場面もあったが、終始タイムシートをリードすると、セッションが折り返すタイミングでハミルトンが1分25秒814という最速タイムをマーク。前戦ウイナーのニコ・ロズベルグもチームメイトとコンマ1秒差の2番手につけるなど、シルバーアローの2台だけが1分25秒台を並べる結果となった。
メルセデスに続いたのはフェラーリのキミ・ライコネン。走り出しから好タイムをマークしていたライコネンは、最終的にトップからコンマ6秒差となったが、4番手につけたチームメイトのフェルナンド・アロンソを従えるなど、上々の滑り出しをみせている。
5番手はレッドブルのセバスチャン・ベッテルで、マクラーレンのケビン・マグヌッセンが6番手。以下、ジャン-エリック・ベルニュ、ダニエル・リカルド、ジェンソン・バトン、フェリペ・マッサがトップ10を形成した。
前戦ドイツで2位に入り、3戦連続表彰台と好調をキープするウイリアムズのバルテッリ・ボッタスは15番手とスロースタート。ケータハムの小林可夢偉はこのセッションで2番目に多い30周を走り、マーカス・エリクソンとマルシャ2台を上回る19番手につけている。
なお、マルシャのマックス・チルトンはセッション開始直後にピットレーンでオイル漏れにより出火、セッション終盤になんとかコース復帰を果たしたものの、わずか5周しか走ることができなかった。