ルイス・ハミルトンは、メルセデスがセバスチャン・ベッテル獲得に関心を示しているという報道に関し、現時点で自分もチームも契約を延長したいと考えており、何も心配していないと語った。
レッドブルのモータースポーツアドバイザー、ヘルムート・マルコがドイツメディアに対し、ハミルトンとの現在の契約が切れた後、メルセデスはベッテルを獲得することを考えていると示唆した。
ハミルトンとメルセデスの契約は2015年末までとなっている。チームメイトのニコ・ロズベルグに関しては、新たに複数年契約を結んだことがドイツGP前に発表された。
ハミルトンは契約延長についてメルセデスとの交渉を開始しつつあるとして、ベッテルのうわさに気をもんだりしていないと語った。
「その件については心配していない」とハミルトン。
「もうひとりドイツ人ドライバーを入れるって? メルセデスがそれを望んでいるのかどうか、僕は知らない」
「今の時点で分かっているのは、僕はこのチームに来年末まではいるということだ。つまり近いうちにどうこうという状況じゃない。でもメルセデスは最強だから、誰もがメルセデスのマシンに乗りたがるだろう」
「(チームに対して契約延長に関し)じっくり話をしたいという意思を示した。まだ本格的に話してはいないけれど、僕が続けたいと思っていることをチームは知っている。彼らの方も同じ考えだとはっきり示している」
「13歳の時からメルセデスとやってきた。だから僕の胸にメルセデスとはっきり刻まれているような感じなんだ。ファミリーと同じような存在だ」
「将来どうなるのかは分からないけれど、僕としてはどこか他のチームに行くことは考えられない。ただ、たとえば彼らが他の誰かを望むのであれば、それについて泣き言を言ったりしないよ。誰にとってもどこか居場所はあるからね」
一方ベッテルは、他チームが巨額のサラリーを提示して自分を獲得しようとしているとの報道を否定した。
「どんなオファーであれ検討はするが、何も状況は変わっていない」とベッテル。
「だからこういった件についてまだ話すつもりはない」
「ヘルムートの情報源がどこなのか、あるいはそんなものはないのか、分からないけれど、話が変わって伝わっているんだろう」