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DTMドイツツーリングカー選手権、今季の中国での開催を断念。ザントフールトで代替

2014年07月25日 11:10  AUTOSPORT web

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昨年DTMが開催されたザントフールトが、今季もカレンダーに復活した
DTMドイツツーリングカー選手権を運営するITR.e.v.は24日、今季の第9戦に予定されていた中国でのレースをキャンセルし、代替としてオランダのザントフールトで開催すると発表した。

 巨大な中国のマーケットを強く意識しているDTMは、今季ITRと中国のブリリアント・カルチャー・グループという企業が合意。2010年以来となる中国でのレースを広東省広州に4.1kmのコースを設定することにより、9月28日に行うとしていた。

 しかし、ITRによればこのコースを設営するためにはより広範囲の路面補修が必要であることが分かり、さらに中国国内のパーマネントコース(ズーハイが有力とされていた)のスケジュールも調整がつかず、中国ラウンドをキャンセルし、代替としてオランダのザントフールトで開催することになった。

 ザントフールトは昨年までDTMのレースが行われていたものの、今季はカレンダーから外れていた。しかし今季もカレンダーに復帰することになり、終盤3戦はラウジッツリンク、ザントフールト、そして最終戦のホッケンハイムというスケジュールになる。

 中国戦中止の理由についてITR代表のハンス-ベルナー・アウフレヒトは、「我々が外国でレースをする際には、DTMのスタンダードを保証されなければならないんだ。コースの安全性はもちろん、パドック、ピット施設、グランドスタンドをはじめとした観客エリア、そしてしっかりとした資金提供もされなければならない」と語る。

「中国での開催にあたって、今季はこの必要なレベルが得られなかったということだ。ただ、世界で最も人口が多く、DTMに参戦するプレミアムカーメーカーが最も重視するマーケットでレースをするということは、いまだに我々のゴールではある。我々はゴールに向かって取り組みを続ける」

 今シーズンからDTMと車両規定を統一化したスーパーGTをプロモートするGTA坂東正明代表は、今季はスケジュールの関係で実現できないものの、来季に向けDTMの中国開催時にテストデーを設け、スーパーGT500クラス車両とDTM車両との交流イベント開催を行いたい意向を示している。来季に向けたDTMの中国開催の動向を注視したいところだ。