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立って禅!? 太極拳式立禅で集中力アップ

2014年07月24日 00:01  オズモール

オズモール

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夏の暑さに、“ぼーっとしてしまう”“仕事に集中できない”なんて頭を抱える人も多いはず。猛暑を乗り切るため、体力はもちろん、集中力や精神力もしっかり鍛えたい! という女子は、太極拳に挑戦してみては? 太極拳というと、“年配の方が楽しむスポーツ”というイメージを持つ人も多いかも? しかし今は、太極拳はタイチとも呼ばれ、“ハードな動きがないのに心身をしっかり鍛えられる!”と世間の注目を集めるスポーツに。太極拳の師範であり、エクササイズとしての太極拳を提案している橋逸郎さんに、太極拳が心の安定にも効くと言われる理由について教えてもらった。 「太極拳のゆっくりとした動きは、少ない力を効率よく利用できる姿勢と動作でできています。姿勢の変化を自分の意識で確認しながら動くことが基本で、そのゆっくりした意識的な動作が脳を刺激します。感覚の刺激が常に脳に伝わるという点が、ウォーキングなどほかのエクササイズにはない太極拳の特徴です。さらに、太極拳の動作は呼吸との関連が深く、一定のリズムで深い呼吸をともないながら動くことで、脳内のセロトニン神経を活性化する効果が期待できます。脳内のセロトニン環境を整えることで、不安を解消し精神を安定させる。これが、太極拳が心にいいと言われる理由なんです」(同) 太極拳の入門として、集中力アップに効果的な基本姿勢、立禅(りつぜん)にトライしよう! 「座り姿勢で腹式呼吸を取る座禅に対し、立ち姿勢で重心を感じながらバランスを取る太極拳式立禅は、集中力アップに効果的です。無心になって意識を集中させましょう。さらに、自分の細かい揺れを感じながらバランスを取ろうと集中することで、五感を研ぎ澄ますことにもつながります」(同) ●立禅 (1)足を肩幅くらいに開いて立ち、ひざはピンと伸ばさず軽く緩める。目は軽く閉じ、視線は遠くへ。下腹部に全身のエネルギーを集めるように意識する。 (2)両腕を胸の前でボールを抱えるように構える。指は少し開き、左右の手の間隔は指2本分あける。鼻で吸い、鼻で吐く呼吸を約5分間ゆっくりと繰り返す。 忙しい日々のなかで“気持ちに余裕がない”と感じている人も、立禅で体の内側に向き合い、心をリセットしてみよう。また明日から、新たな気持ちでがんばれるはず! 橋逸郎(はし いつろう)中部学院大学非常勤講師、中部内家拳研究会代表、東海ホリスティック医学振興会理事、楊名時太極拳師範などの顔を持つ。著書に『太極拳が体に良い理由』(ベースボール・マガジン社)や『健康太極拳エクササイズ』(ベースボール・マガジン社)などがあり、太極拳特有の運動理論を分かりやすく紹介することで、多方面から支持を集めている。20~40代の女性に向けてファッショナブルに太極拳を紹介している雑誌『太極拳で心も体も美バランスTAICHI LIFE(タイチライフ)』(メディアパル)も好評発売中。【オズモール】