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GAZOO Racing、手軽にレース参戦できる新プログラムを発表

2014年07月23日 19:40  AUTOSPORT web

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GAZOO Racingチャレンジプログラムをアピールする井口卓人
GAZOO Racingは、これまでモータースポーツに対する夢や憧れを抱いていたクルマ好きのレース挑戦をサポートする新プログラム、『GAZOO Racingチャレンジプログラム』を開始し、GAZOO Racing 86/BRZ Raceで実施すると明らかにした。

 トヨタ自動車豊田章男社長が率先してプログラムを率い、クルマ好きを増やすための活動を専念して行っているGAZOO Racingは、参加型モータースポーツを広く普及するべく、2013年から86/BRZ Raceを開催。これまで近年のワンメイクレースにはないほどの多くの台数が参加してきた。

 この『GAZOO Racingチャレンジプログラム』は、そんな86/BRZ Raceをはじめモータースポーツに参加したい人たちに対し、さらに多くのクルマ好きが参加し楽しんでもらいたいという想いからスタートしたものだという。

 モータースポーツは基本的に、自身が着用するレーシングギアをはじめ、参加車両や参戦するためのスタッフ等々、多くの資金がかかる。スポンサー活動を自身やチームで行ったりしてその資金をカバーすることもできるが、それに加えレースに参戦するためには走行会等でスキルや基本的な走行ルールを学ばなければならない。

 今回発表された『GAZOO Racingチャレンジプログラム』は、それらの不安を払拭するプランが設けられている。具体的には、レースに参戦することができる車両やメカニックを事務局側が用意。また、スーパーGT参戦ドライバーをはじめとしたプロが直接指導し、スポーツ走行の基本を学ぶことができる『GAZOO Racing スポーツドライビングレッスン』を経た上で、実際に86/BRZ Raceに参戦することができるというものだ。いわば、レース参戦のためのパッケージプランと言える。

 プログラムに含まれる内容は、対人、対物、人身、車両保険等の保険がついたレース仕様にチューンされた車両、タイヤ等の消耗品、『GAZOO Racing スポーツドライビングレッスン』への参加、実戦のレース参戦、アドバイザー、メカニック代をすべて含める。参加費用は一括支払いのみで、39万7000円だ。自身の装備品はレンタルもあるが、基本は自身でそろえる事が必要で、開催地までの交通費、宿泊費は別途となっている。

 一見すると高いように見えるが、今回プログラムを紹介した井口卓人は「正直、かなり安いと思います」という。たしかに実際に1レース分+走行会参加1回を考えると、これ以上のコストがかかることもあるかもしれない。さらに、プロのアドバイザーやメカニックが自身のドライビング、車両のケアをしてくれるのだから、それを考えると「かなり安い」だろう。

 ただし、立ち上げとなる2014年度は参加条件があり、(1)年齢21歳以上(2)JAF公認レース未経験者(3)サーキット走行経験者となっている。条件は来季に変更される予定とのことで、将来はGAZOO Racingが積極的に参加するラリーにもプログラムを広げるとしている。

 2014年は年に4回の開催が予定されており、第1回は9月6日~7日に岡山で開催されるレース参戦を目指すものになる。受付開始は7月24日(木)だ。プログラムの詳細情報はホームページ(http://gazooracing.com/detail/3579738)まで。