昨年開催されたアート・フェスティバル「神戸ビエンナーレ2013」でお披露目され、先日、“カッティングシート(装飾用シート)のデザイン・アワード”として知られる「CSデザイン賞」を受賞した、ある作品が、世界中のデザイン系サイトにて話題になっている。
白根昌和氏、宮崎沙綾氏が手掛けた作品「Garden(ガーデン)」は、まるで万華鏡の内部に入り込んだような体験ができるインスタレーション・アート。
鏡のように見える素材は、“MDF(中密度繊維板)”と呼ばれる、木質繊維を原料とする“成型板(ファイバーボード)”の一種で、そこへ1枚1枚ミラーシートを張っているのだそう。
そしてこの多面体は、全てジッパーで繋がっており、この“おおきな万華鏡”に多彩な変化を起こすため、面の一部が窓の様に開閉することができるようになっている。
“柔らかくて、軽くて、動く”素材を使ったことで、中に入った人の動きによって、光のプリズムや色の変化が楽しめるそうだ。
日本人ならではの細かい技術や、ファンタジックな感性が世界でも絶賛されている、このような作品を見ていると、なんだか私たちまで誇らしい気持ちになる。
今のところ、この先の展示予定などは発表されていないが、デザイナーたちの今後の動向など、気になる方はチェックしておいて。
Shirane-Miyazaki
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・インスタレーション(まとめ)