フラワーアーティストの東信(Azuma Makoto)氏率いるAMKK(東信花樹研究所)が、JP AEROSPACE社のジョン・パウエル氏協力のもと、上空3万メートルに植物を打ち上げ、その様子を撮影することに成功した。
世界初といわれる、ネバダ州のブラックロック砂漠で行われたこのプロジェクトでは、樹齢50年の五葉松の盆栽をはじめ、世界各国のさまざまな品種約30種が花束となり、宇宙に打ち上げられた。
上空3万メートル、摂氏マイナス50度、という過酷な条件の“自然”の中で、植物たちが“地球外生命体(EXOBIOTA)”へと進化する様子をとらえた写真の数々。
東氏が、このプロジェクトを通して追求したものは「大地に根を張り、重力の配下で生きる、地球上の植物たち。根と、土と、重力と。その、生命の繋がりを断つことで、生まれる『美』とは何か。」
激風にあおられながら太陽へと向かう花束は、孤高の旅人のようで、その場所では、唯一の生命体として存在している。
あまりにも美しいその姿に、なにか強く訴えかけてくるものを感じた、という人は多いのではないだろうか。
ちょっと心が疲れたとき、癒しと勇気を与えてくれそうな“宇宙×盆栽”のコラボレーション。
興味をもたれた方は、現在、AMKKのオフィシャルサイトにて、プロジェクトの製作過程も紹介されているのでぜひ。
AMKK(EXOBIOTANICA -BOTANICAL SPACE FLIGHT)
http://azumamakoto.com/?p=5051