汚れた看板、ペンキがはげかけた壁、ひび割れた柵、折れ曲がった錆びだらけの鉄板…。
どれも街の中にあるものだが、あえて注目しようとは思わないものばかりだ。
そんな誰も気に止めないようなものを、ほんの小さな仕掛けでユーモラスなアートに変えてしまうアーティストがいる。
それが、フランスのストリート・アーティストOAKOAKだ。
彼は多くの人が見過ごしている場所を、機知に富んだイラストを1つ加えることによって、ユニークなアートに変身させる活動を行っている。
例えば、どこにでもありそうなチェーンは、少女が綱渡りをしようとしている緊張の1場面に、あるいは壁のペンキの剥げた部分は、工場から吐き出される煙に様変わり。
イギリス、イタリア、中国、フランスなど、彼は訪れる国すべてに“作品”を残していくという。
街の細部に自然に溶け込む、小さくてさりげないストリートアート。
もし街でこんな可愛いアートを発見したら、思わずクスッと笑ってしまいそうだ。
OAKOAK
http://www.oakoak.fr/street-art/