2014年F1ドイツGPの日曜決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは3位を獲得した。
ルイス・ハミルトン 決勝=3位
「まず最初に、ホームレースで勝ったニコ(・ロズベルグ)におめでとうと言いたい。メルセデス・ベンツのために2台そろって表彰台を獲得し、メルセデスで働く人々やファンを代表してここに立つことができ、特別な気分だしとても誇らしい」
「僕自身の話をすると、今日のレースに大喜びはできない。僕にとって厳しい週末で、タイトル争いをしているニコに最終的にポイント差を広げられてしまった。それでも表彰台フィニッシュによってダメージを抑えられたことをありがたく思っている」
「グリッド最後尾の方でミラーに他のクルマが映らない状態でいると、2時間後にクルマから降りる時のことが想像できない。このマシンを用意してくれたチームに心から感謝している。これほどのパフォーマンスを発揮するマシンを作った彼らに心から敬意を表する」
「僕にとってはとてもシンプルなレースだった。その時々に起きていること、走っている場所によって苦労はあったけどね」
「序盤はキミ(・ライコネン)といいバトルをした。その時は幸いフロントウイングにダメージを負うようなことはなかったが、ジェンソン(・バトン)との事故はついてなかった。彼は今年とてもジェントルマンで、僕をあまり悩ませることなく前に出してくれていたので、今日は考え違いをしてしまった。僕はオーバーテイクできるほど十分に接近していなかったけれど、コーナーでイン側のラインをとっていた。彼はワイドになったようだがその後コーナーを横切って戻ってきた。たぶん僕がそこにいるのを見ていなかったんだろう」
「その時の(接触による)ダメージでダウンフォースが大幅に低下し、左フロントタイヤを労わって走るのが難しくなった。アンダーステアがひどくなり、あっという間にタイヤのデグラデーションが進んだ。そのため、2回ストップ戦略を3回に切り替えたんだ」
「(エイドリアン・スーティルのスピンで)セーフティカーが出ると予想して、早めにオプションタイヤへの交換のためにピットに呼ばれた。セーフティカーが出なかったのには驚いたよ」
「終盤、あっという間にバルテッリ(・ボッタス)に追いついたけれど、彼は直線スピードがとても速くてオーバーテイクすることができなかった」
「タイトル争いにおいてニコと同等のレベルに戻れるよう、全力を尽くしていく。今は、これ以上は無理なぐらい、最大限の集中力と努力を注いでいる。今年のタイトル争いは僕にとって大きなチャレンジであることが明らかになってきているが、それこそ僕の望むことであり他の形は考えられない」