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スーパーGT第4戦SUGO:GT300は混乱を制し、#88ランボが06年以来の勝利!

2014年07月20日 16:50  AUTOSPORT web

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スーパーGT第4戦SUGOのGT300を制したマネパ ランボルギーニ GT3
スーパーGT第4戦は20日、宮城県のスポーツランドSUGOで81周の決勝レースが行われ、雨が降ったり止んだりを繰り返す不安定なコンディションの中、GT300クラスは織戸学/青木孝行組マネパ ランボルギーニ GT3が優勝を飾った。

 午前中に降り続いた雨も止み路面は少しずつ乾き始め、多くの部分にウエットパッチが残りながらもレコードライン上はドライ。全車がスリックタイヤを履いて3周のフォーメーションラップがスタートしていった。しかし、フォーメーション2周目になんと細かな粒の雨がSUGOに降り注ぎ始める。

 これでいち早くピットインの決断を下したのは、予選2番手スタートのSUBARU BRZ R&D SPORT。また、Studie BMW Z4、OGT Panasonic PRIUSらがフォーメーションラップ中にピットに入り、ウエットタイヤを装着。また、その他にも多くのマシンがスタートと同時にピットに入っていった。

 しかし、レースが10周を迎える頃には雨が止みはじめ、路面は再びドライに。BRZをはじめとしたウエット交換組は再びピットに入りスリックに交換することに。さらに、SUBARU BRZ R&D SPORTとStudie BMW Z4は、スタート前のピット作業により10秒ストップのペナルティを課されてしまった。

 これでワン・ツーを占めたのはGAINERのメルセデスベンツSLS AMG GT3勢だが、スリックでのペースがなかなか上がらず、混乱に乗じて予選8番手から浮上した安岡秀徒駆るWAKO'S Exe Aston Martinが10号車、11号車をかわしていく。ただ、アストンは11号車SLSをかわそうとする際に11号車に接触。11号車は右フロントを壊しリタイアに追い込まれてしまった。

 この結果トップにはWAKO'S Exe Aston Martinが立ち、GAINER Rn-SPORTS SLS、IWASAKI apr GT-Rと続く展開に。しかしこの2台がバトルを展開しやや接触する間に、背後につけていた国立音ノ木坂学院NACポルシェwith DR、マネパ ランボルギーニ GT3が2台をパスしていった。

 各車がルーティンストップを終える中で、トップに立ったのはマネパ ランボルギーニ GT3。ポルシェはペナルティ等もあり後退してしまい、WAKO'S Exe Aston Martinはピット作業に時間がかかってしまい、後半スティントでIWASAKI apr GT-Rにもかわされてしまった。しかし、その背後に続いてきたのは18番グリッドから着実にポジションを上げてきたLEON SLSだ。

 一方、終盤に降り出した雨により、コースは一気にスリッピーになっていく。そんな中、トップに立っていたマネパ ランボルギーニ GT3を駆る織戸は馬の背でコースアウトを喫してしまうが、なんとかリードを守りきったまま復帰。その後は危なげなくトップを守りきり、見事優勝を飾った。JLOCのランボルギーニが優勝を飾ったのは、2006年第1戦鈴鹿で桧井保孝/マルコ・アピチェラ組ムルシェラゴが優勝を飾って以来。織戸、青木にとってもひさびさの勝利となっている。

 2位はLEON SLSが入り、黒澤治樹/黒澤翼組が嬉しい表彰台獲得。3位には、藤井誠暢が終盤に素晴らしい追い上げをみせたAudi R8 LMS ultraが入った。終わってみればトップ10はヨコハマタイヤ装着車、FIA-GT3車両が独占。また、ランキング上位を争っていたマシンが下位に沈むという、事前の予想を裏切る結果となった。