2014年F1第10戦ドイツGPのフリー走行2回目は、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。ケータハムの小林可夢偉はマシントラブルに見舞われている。
路面温度が58度を記録した金曜2回目のフリー走行。マシンのセットアップをはじめ、スーパーソフトタイヤでの走行、ロングランペースのチェックなど予選と決勝を見据えたプログラムが控えるなか、可夢偉のケータハムは相次ぐトラブルに襲われた。
まずは開始5分、マーカス・エリクソンが3周を走り終えたところでオイルプレッシャーのトラブルから早くもストップしてしまう。エリクソンはチームの修復作業でコース復帰を果たしトータル21周となんとか挽回を果たしたが、もう一台を駆る可夢偉の方は深刻な事態に見舞われた。
開始から30分が過ぎたところで可夢偉のCT05はリヤのエキゾースト付近から出火。可夢偉はすぐさまコース脇にマシンを止めてマーシャルの消火作業を受けたが、リヤまわりからの煙がなかなか収まらず、可夢偉自ら消火する始末に。そのため可夢偉のマシンは最終的に真っ白な姿に覆われてしまった。
一方、セッションのトップはスーパーソフトで1分18秒341というタイムをマークしたメルセデスのハミルトンが奪い、FP1首位のニコ・ロズベルグは0.024秒差の2番手となった。
3番手にはレッドブルのダニエル・リカルドが続き、フェラーリのキミ・ライコネンが4番手、マクラーレンのケビン・マグヌッセンが5番手。以下ウイリアムズのフェリペ・マッサ、マクラーレンのジェンソン・バトン、レッドブルのセバスチャン・ベッテルと続き、FP1で3番手につけたフェルナンド・アロンソは9番手に終わった。
メルセデス2台は終盤のロングランでもスーパーソフトで1分22秒台の安定したペースを披露。1分23秒台を並べたライコネンやリカルドらを終始リードする走りを見せている。ただ、メルセデスを含む多くのマシンは60度に迫る路面コンディションもあり、ブレーキの過熱やタイヤのブリスターなどに悩まされている。