2014年F1第10戦ドイツGPは18日、フランクフルト郊外のホッケンハイムリンクで幕を開け、午前10時から行われたフリー走行1回目はメルセデスAMGのニコ・ロズベルグがトップタイムをマークした。ケータハムの小林可夢偉は19番手につけた。
今シーズン折り返しの一戦となる第10戦ドイツGPは、ニュルブルクリンクとの隔年開催で2年ぶりとなるホッケンハイムが舞台。タイヤサプライヤーのピレリは、長いバックストレートとツイスティなスタジアムセクションを特徴とするコースにソフトとスーパーソフトという2種類のコンパウンドを持ちこんだ。
今回のドイツでは、通称“FRIC”と呼ばれる車高の安定性を向上させるための特殊なサスペンションシステムの使用に関する同意が全チーム間で得られなかったため、違法扱いとなることを恐れてすべてのチームが使用しないことが明らかとなっている。このFRICは、今季を独走するメルセデスが最も高い精度を誇っていると言われており、チーム間の序列にどの程度影響が及ぶのかに注目が集まっている。
フリー走行1回目は現地時間の10時からスタート。セッション開始時の天候は快晴で気温25度、路面温度は36度を記録した。
トップタイムをマークしたのはメルセデスのロズベルグ。セッション中盤のセカンドランで1分19秒131をマークしたロズベルグは、チームメイトのルイス・ハミルトンに100分の6秒差をつけ、母国グランプリを幸先良くスタートした。
メルセデス2台に続いたのはフェラーリのフェルナンド・アロンソ。チームメイトのキミ・ライコネンが序盤にウォーターポンプのトラブルで出遅れるなか、アロンソはロズベルグからコンマ約3秒差の3番手につけた。4番手はレッドブルのダニエル・リカルド、5番手にマクラーレンのジェンソン・バトンが続き、セバスチャン・ベッテルが6番手となった。
前戦イギリスでバルテッリ・ボッタスが2位に入ったウイリアムズは、2戦連続でFP1に開発ドライバーのスージー・ウォルフを起用。前回マシントラブルでわずか4周に終わったスージーは、この日もコースイン直後にスローダウンするトラブルに見舞われたが、チームが早めにマシンを修復し最終的には22周を走行。トップから1.6秒差、チームメイトのフェリペ・マッサとはコンマ2秒差の15番手につけた。
17番手に終わったロータスのロマン・グロージャンもDRSのトラブルでリヤウイングの交換を行った。
ケータハムの小林可夢偉は、最多周回をマークしたチームメイトのマーカス・エリクソンに次ぐ31周を走行。1分22秒572というタイムで19番手につけている。