いまイギリスのリバプールに、話題のクラゲがいるという。
そのクラゲたちはいつも、夜の間だけ姿をあらわし、建物の前を通り過ぎる人たちの目を引きつける。
現在は廃墟となっている建物のファサードに取り付けられたのは、巨大な水槽。
毎夜10時になるとシャッターが開き、青い光の中でゆらゆらと泳ぐ、クラゲたちの幻想的な姿が見られるのだ。
昼間はシャッターが閉まっているため、通行人はこんな場所にクラゲがいるなんて、まったく気づかないだろう。
このインスタレーションは、ロンドンを拠点に活動しているアート・デュオ「Walter Hugo & Zoniel」による作品だが、公開当初はあえて匿名にしたという。
地域の繋がりが密接なこのエリアの特色を生かし、だんだんと口コミで広がっていったそうだ。
ちなみに、この水槽に設置されたカメラで撮影した映像は、リアルタイムで配信されており、ロンドンの街の中心部、メイフェア地区にある「Gazelli Art House」の外壁の巨大スクリーンで見ることができる。
水槽ごしに通りの様子を映しだす映像には、時折、通り過ぎる車や水槽に向けられたカメラのレンズなどが、映り込んだりすることもあるらしい。
リバプールとロンドンをつなぐ“真夜中のインスタレーション”は、今月26日まで公開中。
期間中、2つの街のどちらかを訪れるチャンスがある方は、クラゲたちに会いに行ってみる!?
Walter Hugo & Zoniel
http://walterhugoandzoniel.tumblr.com/