今季はWRカーで初めてのWRCフル参戦に挑んでいるロバート・クビカ。世界シリーズでは厳しい修業が続いている中、7月12日にはイタリアの国内戦レベルのイベント、ラリー・デル・カセンティーノ(舗装)に参戦して優勝。WRカーでの自身初勝利をマークした。
イタリア北部トスカーナのアレッツォを拠点としたこのラリーで、クビカは全12SS中、10本でベストタイムをマーク。2位に入ったフェリッチェ・ル(シトロエンDS3 WRC)に2分半以上の大差をつけてイベントを制した。クビカは今年1月、ERCの開幕戦ヤンナー・ラリーではフィエスタRRCで優勝している。
8月に控えるWRCドイツ戦(ターマック)の練習を兼ねて参戦したクビカ。
「去年のWRCスペイン以来、ドライの舗装を走っていなかったし、あの時はRRCだったから、今回はいい経験になった」とコメント。
今回は正コ・ドライバーのマチエク・シュチェパニアクが休暇中のため、同郷ポーランドのプレゼメク・マズールとの参戦となった。
金曜日夜の開幕ステージこそ、パワーで勝るフォード・フォーカスRS WRCのコラード・フォンタナにステージ勝利を譲ったが、土曜日朝からはベストタイムを連発し、一気に後続を引き離した。
クビカは今月末のWRCフィンランドに参戦するが、前週にはフィエスタRS WRCで1デイのテストを行う予定にしている。