NASCARスプリントカップ・シリーズは13日、ニューハンプシャー・モーター・スピードウェイ(1.058マイルオーバル)で第19戦が行われ、ブラッド・ケゼロウスキー(フォード・フュージョン)が今季3勝目を挙げた。
11日に行われた予選では、カイル・ブッシュ(トヨタ・カムリ)がポールポジションを獲得。2番手にはジミー・ジョンソン(シボレーSS)がつけた。
305周で争われた決勝レースの序盤は、ブッシュを先頭にトヨタ勢がリード。ただ、7番手スタートのケゼロウスキーも速さを見せ、90周目には首位に浮上すると、ピットストップでは4輪交換作戦を採用し、その際に失ったポジションをコース上で取り戻す走りを見せてレースを支配。終盤のクラッシュによりグリーン・ホワイト・チェッカーとなるが、ブッシュらの追随を許さずケゼロウスキーがトップでチェッカーを受けた。
一方、ポールポジションからスタートしたブッシュは、終盤のイエローコーションの際に無給油作戦を採用。同様の作戦を採ったジェフ・ゴードン(シボレーSS)、ケビン・ハービック(シボレーSS)らがガス欠に見舞われる中、ブッシュは最後まで首位を追って2位に。3位にはカイル・ラーソン(シボレーSS)が入り、3陣営がトップ3を分け合う結果となった。
一方、ケゼロウスキーとともに速さを見せた同じくペンスキーのジョーイ・ロガーノ(フォード・フュージョン)は、このレースにスポット参戦した72歳のモーガン・シェファード(シボレーSS)を追い越す際に接触しクラッシュ。シェファードは、今回の参戦でスプリントカップ・シリーズの最高齢決勝出場記録を更新しているが、クラッシュに追い込まれる形となったロガーノは不満を露わにした。
「一番遅いクルマがスライドしてきて、僕らのレースを壊したんだ」と溜息をついたロガーノ。彼と接触した時点で、シェファードは15ラップダウンとなっていた。
「ドライバーテストが必要なんじゃないかな。マシンをコントロール出来ないのならば、参戦するべきではないだろうね」
なお、12日に同じくニューハンプシャーで行われたNASCARネイションワイド・シリーズの第17戦でも、ケゼロウスキー(フォード・マスタング)が勝利を上げており、第3戦に続く今季2度目の“ダブル”を達成している。2位には、こちらもカップ戦と同じくブッシュ(トヨタ・カムリ)が僅差で続いている。