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ルノー「開発の遅れが来年に影響する可能性も」

2014年07月15日 18:20  AUTOSPORT web

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2014年イギリスGP セバスチャン・ベッテル(レッドブル)
ルノーのヘッドオブトラックオペレーションズ、レミ・タファンは、2014年F1に向けてV6ターボエンジンのプロジェクトに着手するのが遅かったため、今年最強のメルセデスとの差はあまりにも大きく、今後もそのつけを払い続けることになるかもしれないと述べた。

 レッドブルと共にタイトル4連覇を成し遂げてきたルノーだが、新エンジンレギュレーションが導入された今年は苦戦、レッドブル代表クリスチャン・ホーナーに「ルノーのパフォーマンスは受け入れがたい」と批判された。

 ルノーは体制を変更して挽回に努めており、2015年には大きな改善を果たせると確信してはいるものの、ライバルのメルセデスやフェラーリがそれ以上の前進を見せる可能性もあるとして、慎重な考えを示している。


「(2015年のエンジンは)一歩進んだものになることは分かっている。だが状況は常に相対的に見なければならない」とタファン。

「自分たちのことだけを見れば、『10パーセントの向上を目指しそれを成し遂げたのだから満足だ』と言えるだろう。だがライバルたちが15パーセント向上させていたら、負けることになる」
「正しい目標を設定し、それを達成すること、そしてそれが可能な時間があることが重要だ」
「すでに7月だ。来年のパーツを作り始めている必要がある。だから楽ではないのだ」


 タファンは、V6エンジンのデザインに着手するのが遅すぎたと認めており、それによってメルセデスとの差を縮めるのに苦労している。2015年シーズンに向けてさらに改善することは可能だが、最初の遅れを取り戻せると断言することはできないと彼は示唆している。

「作業開始が1年遅いと、その後の開発サイクルにおいて大きな違いが出てくる。今はエンジンが実際にコース上で使用されている。だからそれに関する作業も行う必要がある」

「物事をやり直すとしたら、(エンジンの作業開始を)1年早く行うだろう。だが今はプランがあり、それに従って作業していく」

「タイトな状況だからすべてを順調にこなしていくのは簡単ではない。やりたいことがたくさんある。断念せざるを得ないものもあれば、嬉しい驚きを生むものもあるだろう。それはやってみなければ分からない」