2013年から開幕し、ル・マン24時間耐久レースに繋がるシリーズとして開催されているアジアン・ル・マン・シリーズ(AsLMS)。今季開幕戦は7月19日~20日に韓国のインジェ・スピーディウムで開催されるが、GTCクラスに参戦するAAIモータースポーツから、土屋武士と松井孝允が参戦することになった。
アジアン・ル・マンは今季全5戦で開催。7月の韓国を開幕戦とし、8月に富士スピードウェイで第2戦が行われた後、上海、タイのブリーラム、マレーシアのセパンと開催される。LMP2を頂点にLMP3、GTC等のクラスが参戦できる。
そんなアジアン・ル・マンにシリーズ参戦する台湾の強豪、AAIモータースポーツは今季メルセデスベンツSLS AMG GT3を投入するが、そのドライバーとしてラム・ユウ、そして土屋と松井が乗り込むことになった。
ベテランの土屋は、今季スーパーGT開幕3戦でグリーンテック SLS AMG GT3をドライブ。ただ、AAIからはエンジニアリングの知識も豊富な土屋はチームの牽引役として熱いラブコールが送られており、すでにSUPER CAR SERIES岡山でもAAIのメルセデスをユウとドライブ。AsLMSフル参戦を果たすことになった。
「マシンもSLSで乗り慣れているので、シーズンを通していいパフォーマンスで戦えると思っています。しっかりと仕事をしてシリーズチャンピオンを目指したい」と土屋。
また、土屋とともにメルセデスをドライブすることになったのは、土屋率いるチーム・サムライからF4に参戦する松井。土屋が惚れ込む若き逸材は、ポルシェカレラカップ等の経験はあるものの、GT3カーでの参戦は初めてとなる。
「武士さんと一緒に組めるのでセットアップなどのマシン作りを学び、自分もそうなれるようにしっかりと勉強していきます。初めてのことだらけですが、一歩一歩確実に成長しチーム一丸となって結果を出していきます」と松井は語っている。
アジアン・ル・マン第1戦インジェはまだ正式なエントリーリストが発行されていないが、アストンマーチンを走らせるクラフト・バンブー・レーシング等アジアの強豪がGTCクラスに揃う。AAIがどのポジションに食い込むか、楽しみにしたいところだ。