ユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップ(USCC)は13日、カナダ・オンタリオのモスポートパークで第8戦の決勝レースが行われ、OAKレーシングのグスタボ・ヤカマン/オリビエ・プラ組42号車モーガン・ニッサンがポール・トゥ・ウインで今季初勝利を飾った。
P/GTLM/GTDの3クラスで争われた今回のモスポートパーク戦。12日に行われた予選では、プラクティスから速さを見せていたOAKの42号車がポールポジションを獲得。2番手にはコンマ3秒弱の差でエクストリームスピード・モータースポーツ(ESM)の1号車HPD ARX-03bが続き、LMP2勢が最前列を独占。スピリット・オブ・デイトナの90号車コルベットDPが3番手を獲得した。
13日に行われた2時間45分の決勝レースは、フルコースコーションのないクリーンな展開に。ポールポジションからスタートした42号車モーガンはスタート直後から速さを見せ、一度も首位を譲ることなくポール・トゥ・ウインを果たした。
2位につけた90号車コルベットDPは、序盤から2番手で42号車を追う展開に。ピットストップでのロスやギヤボックスのトラブルで2番手を譲る場面もあるも、終盤に再び追い上げを見せてウェイン・テイラー・レーシングの10号車コルベットDPをパス。チェッカーまでの約30分間で、30秒近くあった首位との差を7.8秒にまで縮めてレースを終えた。3位には10号車コルベットDPがつけている。
42号車と90号車は、前回のワトキンスグレン戦でも優勝争いを展開。前戦は90号車が制したが、今回は42号車に軍配があがることになった。90号車をドライブするリチャード・ウエストブロックは、42号車との戦いを次のように振り返っている。
「僕たちは現在、間違いなくライバル同士だ。でも、チャンピオンシップにとっては素晴らしいことだよね。僕らは最初から激しく争っていた。彼らのことを祝福するよ。2台の全く異なるマシンなのだけど、ラップタイムは非常に接近しているんだ」
また、今回のレースでは、マツダLMP2 SKYCATIV-Dレーシングの07号車が、総合8番手でフィニッシュ。一方、予選で1号車が2番手、2号車も4番手につけていたESM勢は、2台ともにリタイアに。また、0号車デルタウイングDWC13は金曜日のプラクティス中に火災に見まわれ、予選~決勝を欠場している。
GTLMクラスでは、前戦からの新カラーで臨んでいるダッジ・バイパーSRTの93号車がポールポジションを獲得。3号車シボレー・コルベットC7.Rがフロントロウに並ぶ形で決勝レースを迎えた。
レースでは、序盤から3号車コルベットが首位の93号車バイパーを追う展開に。ただ、スタートから1時間が経過しようかというタイミングで、他のマシンを避けようとした93号車がコースオフ。その間に首位に躍り出た3号車が最後までポジションをキープしてトップでチェッカー。ヤン・マグヌッセン/アントニオ・ガルシア組が4連勝を果たすこととなった。優勝を逃したバイパー勢だが、93号車が2位、91号車も3位と、2台ともに表彰台を獲得している。
また、GTDクラスでは、最後の最後で79号車ポルシェ911 GTアメリカをかわした33号車ダッジ・バイパーSRTが逆転勝利を飾っている。