9月に新学年が始まるアメリカの学生たちは、ただいま夏休み真っ盛り。
このほど、ワシントンDCの「National Building Museum(アメリカ国立建築博物館)」に、子どもたちが喜ぶこと間違いなしの巨大迷路が登場した。
18フィート(約548センチ)の高さにもおよぶこの迷路は、2015年前半に行われる展示会を紹介するインスタレーションで、今月4日から9月1日までオープンしている。
手がけたのは、デンマークの新進建築家Bjarke Ingels(ビャルケ・インゲルス)率いるチームだ。
17世紀から18世紀のヨーロッパの迷路園やアメリカのコーン畑の迷路からの影響も感じられるこの迷路の特徴は、中心に向かって少しずつ下がっていくようになっていること。
一般的に、迷路は奥深くに入り込むほど、より複雑になる。インゲルスはそこで、もしその考えを逆転させたらどうなるだろう、と考えたという。
進んでいくほどに、全体像が明快に浮かび上がってくる、そんな迷路。
それを実現したのが今回の作品だ。
入口から進み、迷路の中心にたどり着いた参加者は、文字通り“全体”が見渡せるようになるのだ。
鋭い着眼点から発想されたこのコンセプトは、迷路を子どもだけでなく大人も楽しめるものにしている。
この夏、ワシントンDCに行く機会があれば、ぜひ立ち寄ってみたいスポットだ。
The BIG Maze
http://www.nbm.org/exhibitions-collections/exhibitions/the-big-maze.html
BIG
http://www.big.dk/#projects-maze